空中ブランコ乗り
心とこころのことだから
誰にも知られず見守られずに
大きく 小さく揺れるブランコ
大きく揺れる心のブランコ
ぎ〜いっ ぎ〜いっ
こころのブランコ 小さく揺れる
き~ぃ き~ぃ
離ればなれに揺れている
心が右に 大きく揺れる
ぎ〜いっ ぎ〜いっ
こころも右に 大きく揺れる
き~ぃ き~ぃ
二つの心は やっぱり遠い
それでも しあわせ
おんなじリズム
き~ぃ ぎ〜いっ
き~ぃ ぎ〜いっ
うす闇の中 ブランコは
き~き〜ぎぃ〜っと揺れていた
心とこころのブランコの
音がしっかりこだまする
共振し合ってこだまする
だんだん呼吸が合ってくる
こだまを頼りに合っていく
いつも同じリズムで揺れる
同じリズムが心地よい
時間も距離も無関係
心は右に こころは左
いつしか近づく二つのこころ
手を伸ばしたら届きそう
相手の瞳に 瞳が映る
そんなある日の午後のこと
手と手が触れた その一瞬
バチッと火花が散った時
あわてて離れる心とこころ
再び揺れは 乱れてしまい
再びふれ合うことはない
とまどいながら揺れるブランコ
いったいあれは 何だろう
かすかなこだまを感じつつ
薄闇の中でき~き~揺れる
大きく心がもう一度
思い切りよく揺れてみる
こころの揺れは小さいままで
ちっとも距離は かわらない
再び呼吸が合ってきて
再び二人が近づいて
やっぱりそのままかわらない
その内こころのブランコは
まったく見えない日がつづく
降りて止まったこころのブランコ
こころの音が聞こえない
それでも心は懸命に
漕ぎ続けている空中ブランコ
微かにかすかに聞こえてる
こころのこだまが聞こえてる
確かに聞こえるこだまに託す
ここだよ 僕はここに居る
漕いでよ 君のブランコを
今度は跳んでよ 出逢ったら
かならず君を
受け止める
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