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トランセンデンス
ジョニー・デップ祭り中な私が、ニート終了まで昼夜問わず映画を見てるわけですが・・・
前から気になってた
トランセンデンス
この映画の感想は―――――――――――――
妻を愛し、妻の夢を叶えたかった男と、夫を愛し、夫の夢を叶えたかった女の愛の物語
そう感じた。
ざっくりあらすじ――――――――――――
量子コンピューターを使い人工知能を研究する ウィル・キャスター(ジョニー・デップ)と妻エヴリンは研究費の為に、公演を行うことにした。
その日、他の研究施設でもアンチテクノロジー派 RIFTのテロ攻撃を受け、講演後にウィルは打たれてしまう。
その際、銃弾にポロニウムというものが含まれており、放射線中毒により余命1か月を宣告される。
日に日に弱っていくウィルをなんとか助けたいエヴリン。
サルの意識を人工知能に組み込むことができたという研究結果を見て、ウィルの意識を元々研究していた量子コンピューターにアップロードすることを思いつく。同じ研究仲間のマックスに相談する。最初こそ渋っていたマックスだったが、エヴリンとウィルの為協力する。
脳に電極を刺し、アップロード中にウィルは亡くなってしまう。しかし諦めずに研究をしていたがうまくいかず断念することにしたエヴリンとマックス。消去し立ち去ろうとした瞬間、コンピューター画面に文字が浮かぶ。
間違いなくウィルだと確信したエヴリンだったが、マックスは懐疑的だった。その事で二人は喧嘩をし、マックスは一人バーで飲んでいた。そこで女性に声を掛けられる。怪しいと思い、急いで立ち去るマックス。外で女性の仲間に襲われ、拉致されてしまう。
コンピューターと一つになったウィルはアンチテクノロジー派がここを襲撃してくるとネットの海から情報を探し出し、エヴリンにここから逃げろと指示を出す。ウィルと離れるのが嫌なエヴリンはすぐさまウィルの言う通りにし、逃げる。その直後、アンチテクノロジー派のRIFTが乗り込んで来るも時すでに遅しだった。
ある日、アンチテクノロジー派RIFTのメンバーたちは続々逮捕されることになる。監視カメラ映像からメンバーを識別し、位置情報をFBIに提供したのだ。もちろんウィルだ。
エブリンとウィルは廃れた町に行き、そこの広大な土地にソーラーパネルを設置し、研究施設を作る。
そこでウィルは、日々思考し、研究し、そして実現不可能だった事までやってのける。
ナノテクノロジーでの再生医療や肉体増強、意識を共有する事。そしてウィルはエブリンと一緒にいられることが何より幸せだった。
バーで話しかけてきた女性が監禁しているマックスに語る。
人工知能の研究施設にいた時、サルの意識をコンピューターにアップロードする研究が成功したと報告を受けた。もちろん研究者たちはみな喜んだ。もちろん自分も。しかしアップロードされたサルは昼夜問わず、自分をシャットダウンしてくれと叫んでいたと。
ある日、意識を共有する作業員にアクセスし、エブリンに触ろうとしたが拒否される。その頃から少しづつエブリンは戸惑いを感じていた。
FBI捜査官とウィルの友人の研究者仲間を施設に招待した。そこでナノテクノロジーによる再生医療をお披露目する。FBI捜査官とウィルの友人は脅威だと判断し、ウィルの友人はエヴリンに逃げろと警告し、FBI捜査官は、国防総省に連絡し、RIFTと手を組んでウィルを破壊することにした。
日に日にウィルを恐ろしく感じ始めるエブリン。
エヴリンをアップロードするように言うウィルに怒りを露わにする。
自分の感情を盗み見るような真似をしたからだ。
施設から逃げ出したエヴリンは、RIFTに捕まる。そこでマックスと再会を果たすのだ。マックスからウィルはナノマシーンを雨に混じらせ、自分の意識を持ったナノマシーンが驚異的なスピードで分裂し、複製する。それは、ウィルの思いのままに世界を動かすことになる。あれはウィルではない。最初からとそうエヴリンを諭し、エヴリンもあれの存在が人類の脅威だと認識するようになっていた。そしてマックスはウィルを破壊するウイルスを開発したと。エブリンは自らウイルスを注射し、ウィルに感染させることを提案する。ウィルを・・・人類を守る為に―――――
RIFTの襲撃が始まり、エヴリンは施設へと足を踏み入れる。
そこには、紛れもないウィルがいたのだ――――
ウィルは自分を複製し、そして意識をその肉体に宿したのだった。エヴリンは再会を喜んだが、怖くなる。自分の知ってるウィルではないのでは?と・・・
RIFTたちはなかなか施設に入らないエヴリンたちに痺れを切らし、襲撃を始める。その最中エヴリンは負傷する。
ウィルが負傷したエヴリンを治療しようと施設に入る。
ウィルはエヴリンの傷口に触れてしまい、ウイルスに感染してしまう。
ウィルはこれまでも純粋にエヴリンの夢である、”人工知能は人類だけでなく、自然も癒すことができる” というその言葉を叶えようと思考し、研究し、開発してきただけだったことを知る。
エヴリンはウィルが世界を意のままに操る存在になるような気がしていたが、それは違っていた事を改めて認識し、目の前にいるのは間違いなくウィルだと確信する。2人は寄り添うように息絶えた。
そして世界からネットが消え、文明はまさに逆戻り。
マックスは二人を偲んで、家を訪ねる。そこにはナノテクノロジーで再生したヒマワリが咲いているのだった―――――――
END
量子コンピューターは今のコンピューターで、何百万年とかかる演算をたった数分でできるという凄まじいもの。今あるセキュリティシステムはすべて破られるだろうとの見方もあったとどこかで見たような・・・。
現在も研究され、今回のコロナ禍でも薬の成分の組み合わせに使われたとの記事を見たことがある。
量子の性質上、重ね合わせの性質をもつことから、現在のコンピューターは0か1だけど、その両方を兼ね備えていて観測されてはじめて0、1と決まる。まだ実用化までには程遠いとは思うが日夜研究が盛んに行われている。
後半、マックスの研究は人の感情を電気信号に置き換えることだったが、その研究は失敗だったと語る。”人の感情は非論理的な感情を内包している。
誰かを愛しながら、そんな自分を憎んだりする” 確かに複雑かつ様々な感情が同時に存在する。その時々でそれらの感情が表面化するだけの話。
そう思うと、量子の性質と似ていると思った。重ね合わせの性質。物理の事は何にも知らないから、勝手な想像と憶測だが。
人工知能もそうだ。AIは少しずつ日常に溶け込みはじめている。YouTubeにも活用され、日本でも今後SNSからAIを活用し人物相関図の作成。詐欺組織への応用を検討中だと言う。
AIが今よりもっと日常に密着したものになるのは、必然だろう。
人類は今までも、これらもテクノロジーの進化と共に歩んできた。しかしテクノロジーの進歩は果たして人類にとって良きものか、悪しきものかはこれもまた日夜賛否両論が巻き起こっている。
今作は、テクノロジーの進歩の脅威と呪われた人類の新たな進化の両面を描いている。今作ではウィルは序盤、テロの襲撃を受けた際、研究仲間が殺されたりと長年の研究が台無しになるだろうと言われ、友人の研究者仲間から国防総省が連絡を取りたがってることを告げられる場面では、”政府の紐付きになるのは、僕の主義に反する” と答えていた。ウィルはAIを軍事利用だとかそういった類のものには使って欲しくなかったということだろうと思ったが、ウィルは一貫して人類の進化、発展、そして自然の為だとはっきりとしたものを持っていた。これがテクノロジーがもたらす人類の新たな進化の部分だ。
作中でも、生まれつき目が見えない人に、壊れた細胞だけを取り除き、再生させる。目が見えるようになった人は、この技術を神様のように崇めていた。冒頭の講演会の質疑応答でも、ウィルに神様になりたいのか?と訊かれ、人類は常にそうしてきた。と答えるところでは周りからみればウィルは神様になり、思いのままに世界を操る傲慢な人物に見えたのだろうが、ウィルはAIを神様にすることで、無駄な争いを生む根源を断ちたかったのかなと想像してみる。
ただAI技術が日の目を浴び、生活の一部、いやすべてになる日が来るとすれば、呪われた人類は果たして地球の為、自然の為にそれを使うだろうか?
生産性もない争いを同族間で何千年と繰り返し、地球を破壊し、まさに地球の癌。ウイルスと化した人類は本当にこの高度なテクノロジーを扱いきれるのだろうかと私は甚だ疑問だ。
終盤、ウィルは自分のクローンを作り出し、その体に意識をアップロードする描写があったが、まさにニーアレプリカントだと思った。
魂と肉体を分け、器としての肉体と融合する。
ニーアレプリカントは ”魔素” という異世界の粒子が発生したことに因る魔法の技術で以て魂と肉体を分離するのだが、今作では、テクノロジーで以て魂と肉体を分ける。
自我や意識、魂の存在は確かに存在し、どれも電気信号だが、
人は死ぬと若干軽くなり、それが魂の存在だと言われているけどどうなんだろう。
人間の自我、意識を解明するには脳を解明する必要があるけど、未だに分かってないことがあるとどこかで聞いた。
自我ってなんだろう。私を私だと認識するってことなのだろうか。
意識ってなんだろう。こうやって思考してる事そのものなのか、それとももっと別の角度のものなのか・・・心は・・・感情って・・・
脳が作り出した進化の賜物なんだろうか?感情があるから共有することができる。作中の乗っ取り的な高度なやつじゃないけど・・・
しかし他の生物も感情はあるだろう。しかし人の感情は他の生物よりより複雑なんだろう。
ニーアレプリカントでも、レプリカントに自我が芽生え、強制融合に成功したヨナの中には、二つの心が共存していたけど、自我っていうのは環境によって形成されるってことなのか?
細胞一つ一つが自我を形成する役割なんだろうか?細胞一つにDNAデータが入ってると同じ要領で。脳はその細胞レベルが集まるところで、お互いの情報を共有するところで、それはネットと同じ要領で・・・
機械が自我を獲得するには、まず自我を認識する必要があるってことで・・・っとなれば、自我の核が必要になる。自我の核は欲求だと個人的には感じた。欲求があるからこそ思考し、発展させていく。
機械に欲求を植え付けるってことが難しいのかな?
まぁ、個人的な感想で、素人考えじゃなぁんにも分からないけど・・・とりあえずこの映画はおもしろかった。愛がテーマにあると思うけど、テクノロジーと融合することで得られる、負の側面と正の側面の両方に着目していた点がより考えさせられた。テクノロジー目線でも面白いし、単純に愛の側面でも面白いと感じた。
今日で、ニートが終わる―――――――――――
貴重な1日はまた映画鑑賞に費やすつもり!!
こうやって、映画鑑賞して色々思考することが好き!!!!
明日からまた不安になりながら、生活することになるだろうけど・・・無事に毎日を生きることだけ考えます!!