生後10ヶ月の赤ちゃんと海外に行く | 中国 雲南省編
今年の年末年始は義実家への帰省のために中国の雲南省昆明市に4泊5日で行ってきました。義実家と言えど、子連れでは初の海外旅行なので緊張。今年の夏に実家の北海道への移動や沖縄旅行などで飛行機移動や子連れ旅の経験を積んできたので、その経験を活かして今回の中国旅行も乗り切りたいと思います。
今回なんと8000字近くの長大な記録になってしまいました。赤ちゃん連れの海外旅行のTipsだけ知りたい方は後ろの方にまとめましたのでそちらをご覧ください。
移動
空港まで
行きは成田発です。いつも通りNear Meを使ってタクシーで行くか迷いましたが、成田だと1.5時間くらい狭い車内にいることになってしまうので、今回は成田エクスプレスで。
駅まではタクシーで、成田エクスプレス内はご飯を食べたり景色を見たりであまり退屈していない様子だったので、成田エクスプレスで正解でした。
成田空港
年末の成田空港はやはり混んでいますが、特に中国系航空会社のチェックインカウンターは激混み。やはり母数が多いため変える人数も半端ではないです。雲南省昆明市への直行便は、中国東方航空から毎週月曜日に行き帰り便があるのみ。成田空港の中国東北航空カウンターはJALが代行してくれていますが、激混み過ぎてオペレーションの手際もやはり落ちています。空港内で使用するベビーカーを持ってきてもらうのにかなり時間がかかってしまいました。
我が家の愛車はサイベックスのメリオカーボンなので、登場前に預けないといけません。しかし、帰国してから気付いたのですが、預け手荷物のベビーカーでも航空会社によっては搭乗口まで使わせてもらえて、飛行機降りたあとも搭乗口にすぐ持ってきてくれるところもあるようです。普段使っているANAなどはそのサービスがある模様!!次は絶対にこのサービスを使う。
往路機内
今回はチケットの手配が遅くなってしまい、エコノミークラスがすべて売り切れ・・・!!しかし帰らない訳にはいかないので、泣く泣くビジネスクラスを手配。初めての子連れ海外はビジネスクラスとなりました。
結果、もうビジネス以外では海外に行けない体質になってしまいそうです・・・
フルフラットで扉が閉まるタイプの機材だったので、広々。子どもの食事などの対応をするのも楽だし、荷物もぐちゃぐちゃにならずにおけるし、ずっと子どもを膝に抱えている必要もありません。2歳以下の膝抱っこ期でエコノミーで長時間フライトは相当な苦行になるのでは・・・?検証のために、次はちゃんとエコノミーで行こうと思います!!
それはそうと、中国東方航空が盛大にやらかしてくれました!
公式サイトからチケットを予約し、その時にバシネットのオプションをつけられたので、当然ながら行き帰りすべてバシネットオプションをつけました。予約内容にもバシネットと表示されていたので、安心しきっていたのだけど、いざチェックインカウンターに行くと、「バシネットが機内になかったら、バシネットはなし。バシネットが取り付けられない座席の可能性もある、その場合もバシネットなし。」と言われてしまいました。
は?笑
カウンターはJALの職員によって代行されていましたから、ここで怒ってもしょうがないので、そのまま怒りを飲みこんで搭乗。しかし、中国東方航空のキャビンアテンダントに確認しても、当たり前のように「うん、バシネットはないよお〜?」と言われるだけ・・・予約したのに!
ビジネスクラスだったので、そこまで抗議しませんでしたが、これがエコノミーだったら6時間バシネットなしはきついのでキレてたと思う。
ANAはそもそも電話でしかバシネットを予約できないので逆に安心ですが、ウェブ上で予約できる航空会社は念の為電話でも確認しておいたほうが良さそうです。
初めての長時間フライトでしたが、息子は身体を動かせることもあってか、楽しく過ごせていたようで、親も疲労困憊にまでは至りませんでした。
離陸のときはここ数回、耳抜きのためのミルクをあげるのを早まってしまって、本当に離陸する頃には飲み終わっている・・・という罠にハマっていたので、今回は「ぽーーーん」というアナウンスが入ってから機体がちゃんと加速してから飲ませました。ちなみに、その前に腹ペコになっているとぐずってしまって大変なので、ちょうどいいお腹の好き具合に調整するのをお忘れなく・・・。
飛行機の出発が1時間弱遅延したことによって、お昼寝のタイミングがかなり遅くなってしまい、寝る前に一度だけギャン泣きしてしまいました。幸い、シートベルト着用サインが取れたところだったので、抱っこ紐をつけて席を立つ準備をしていると、CAさんや後ろの乗客が寄って集ってどうしたどうした〜?と様子を見に来たのにはびっくりしました。日本人の私からすると、こういうときは温かい目で遠くから見守っていただける方が焦らなくてありがたいのですが、中国では結構みんなが手を差し伸べてくれます。
そんなこんなで無事到着し、空港でのイミグレです。
中国のイミグレは、並びます。最近だとイミグレが自動化されていて全く並ばない国もあったりするのですが、中国はまだめちゃくちゃ並びます。
ベビーカーは預けてしまっているので、この間、抱っこ紐。やはり海外旅行は機内持ち込みできるベビーカー(できればフルフラットになるやつ)が必要だな、と思いました。次ANAで飛ぶのであれば、前述の搭乗口まで持ってきてくれるサービスを使ってみようと思います。
持っていった抱っこ紐はベビービョルンのものですが、これかなりデカくて重くて、あんまり登場シーンがないくせに存在感が抜群で荷物になったので、次回の旅行はコンパクトで有名なモンベルの抱っこ紐にしようと心に誓いました。
復路機内
さて、帰りは朝9時半の便だったので、2時間前に空港に着くためには(一旦上海までの移動なので国内線ですが)7時にホテルを出ます。余裕を持って5時半に起きて、荷物は前日まとめてあったので、ゆっくり出ることができました。やっぱり赤ちゃん連れで家を出発するときは、30分前にはすべての準備が完了している位のスケジュールで動いた方がバタバタ焦ってイライラしなくていいなと思いました。
帰りの飛行機はビジネスクラスだったけど、昆明から上海への移動はまぁほとんどプレミアムエコノミーのようなもんでした。
その上で、私たちが予約時に気づいていなかっただけなのですが、上海の途中で一旦着陸して途中降機しなければならない便でした・・・。ANAとかだと乗ったことないのですが、中国だとこの途中下車スタイルが結構あります。同じ便にまた乗り込むのですが清掃のためか荷物をすべて持ってでなければならずかなりめんどくさいです。
一旦途中降機してやっと上海にたどり着き、そこから更に東京まで乗換です。
完全に舐めていたのですが中国東方航空のラウンジは結構いい。まぜ麺が美味しくてJALやANAのカレーやラーメンより私は好きです。
上海東京間のビジネスクラスは流石にフルフラットになるシートでした。3時間ちょっとのフライトですし、周りが子連れだらけだったのでかなり気楽に過ごせました。そして息子はほぼぐずらず、少し遅めのお昼寝をして無事東京に到着しました。
帰りは20時くらいで遅めでしたが、羽田着でタクシーで帰れたこともあり、わりと体力温存したまま帰宅できました!成田だったらどうなっちまうんだろう・・・
昆明のホテル
昆明のホテルは夫の実家の隣にあるホテルに毎回泊まります。
一応4つ星のきれいなホテルなのがありがたいのですが、フロントの人は全然英語が喋れないので私の中国語力が毎回試されます。
ホテル到着時刻は現地の21時くらい(日本の22時)。この時点で息子のいつもの就寝時刻を3時間過ぎています。部屋に入ってみると手配しておいたベビーベッドがちゃんとありましたが、床板の高さが高すぎて、息子が普通に這い出てしまい、危ないので使えません。これから4晩ベビーベッドなし!?
結局大人のベッドの両端に大人が寝て、真ん中に息子を寝かすことに。流石に3人一緒に寝ると暑すぎて私も息子も何度も目を覚ましてしまいました。パパは安定の爆睡。
3晩目くらいから、片側にソファとか椅子を寄せてガードを作り、私と息子2人で寝ました。やはり夜中起きますが、かなりマシになりました。夜中起きるのは辛いものの、普段は1人で寝ているので、腕の中の我が赤ちゃんを堪能できるのはそれはそれで幸せでした。
今後旅先で寝床に困ったときはこのスタイルで行けそうです。
食事・過ごし方など
1日目
雲南省昆明市は中国のかなり西側にあるので、北京時間の朝7時だとこの時期外はまだ真っ暗。北京時間と日本時間の時差は1時間だけですが、昆明と日本の実質的な時差は2時間近くありそうです。昆明のママは赤ちゃんの寝室の遮光が不要でいいな〜なんて思っちゃいました。
1日目はとりあえずホテルで朝食を食べたあとに、曾祖母ちゃんちへ。
昼食後、散歩で息子を昼寝させがてら、近所の書店に行きます。これが今回私が一番楽しみにしていたイベント。大量に中国語の絵本を買い込んできました。
結構日本の絵本も中国語訳されてたくさん売っていますが、それじゃあ意味ないので中国人作家さんのものを探して購入。中国の文化や昔話がわかるようなものを20冊以上買いました!もちろん読むのは夫になるのですが、ちゃんと読めるのでしょうか!?
夜は家族でタイ族の料理を食べに行きました。雲南省は少数民族が沢山いることで有名で、タイの文化に近いタイ族(傣族)も住んでいます。タイ料理とも雲南料理とも違うなんとも言えない料理なのですが、すごく美味なので雲南省に遊びに来られる方は(あまりいないかもしれませんが)ぜひ食べてください。
普段息子は19時就寝なのですが、旅行中はどうしても夜外食しているので就寝が遅くなります。この日も20時までにホテルの部屋に戻り、お風呂とミルクを飲んで就寝。夫はホテルのとなりの曾祖母ちゃんちに戻ってもう少し曾祖母ちゃんと過ごします。
2日目
2日目は親戚一同集まって、お昼に会食です。
息子は自分のベビーフードを食べ終わったあと、頼んでもらった蒸し野菜をを食べながら大人しくできました。後半は流石に集中できなくなってきたので、iPadで絶対泣き止む動画を見てもらいます。
この動画シンプルなのに、息子はずーーっと見入っています。
昼食後はまた散歩兼昼寝がてら、ベビーカーでスーパーに行きます。ウォルマートに行ったのですが、赤ちゃんコーナーにはいつも使っているパンパースのおむつがありました。逆にミルクは日本のものが売っていなかったので持参必須です。あと、ベビーフードは全然売っていないので持参必須です!
3日目
この日はもう超疲れていたのであまりどこにも出かけず。
赤ちゃん連れは食事などの通常リラックスできるシーンでも超疲れるので、何もしない日をスケジュールに入れておくくらい余裕があったほうが良いと思います。
翌日はかなり早い出発なので、17時に早めのご飯を食べに行きました。雲南名物キノコ鍋です。
月曜から夜ふかしの中国雲南省編でも取り上げられておりました、毎年1000人以上が毒で病院送りになる野生きのこ鍋です。現地の人は気にせず食べます。日本で言うフグみたいな感覚です。
早めに帰ってきて息子がおばあちゃんと遊んでもらってる間に、私は1人でホテルに帰って荷物のパッキング。その1時間半後位に夫と息子がホテルの部屋に戻ってきました。息子と私が就寝してからまた夫は曾祖母ちゃんちに戻り最後の時間を過ごしました。
ホテルの何が厄介って、赤ちゃんが早めに寝ると親がその後何もできなくなるところですが、我が家はどちらかが息子と一緒に就寝して、どちらかが出歩くというスタイルで落ち着きそうです。
持ってきてよかったもの
哺乳瓶袋
まずはいつもの哺乳瓶袋。こいつがあると哺乳瓶1本で済みますので。あとは乳首を4本持っていったのですが、ちょくちょく洗っていたので、2本くらいしか使いませんでした。
乾燥マンゴー
大人の食事中に途中で退屈してぐずり始めてしまうので、退屈防止のおやつは欠かせません。今回は、毎回ブログで紹介している最強おこめぼーに加えて、乾燥マンゴーを持っていきました。
乾燥マンゴーは、おこめぼーより手も汚れるしドロドロになるので、移動中(車や飛行機の中など)はあまおすすめできないのですが、レストランでちゃんと着席しているときには、おこめぼーよりも持続力があるのでおすすめです。
唯一の欠点は高いこと…もう少し安価な干し芋も持っていったのですが、マンゴーより簡単に噛み切れてしまうので持続力という意味ではやはりマンゴーです。
オートミール入りスムージー
朝はGerberのオートミールをミルクで割って食べている息子ですが、旅行中は朝が早かったりしてゆっくり食事できないタイミングがあります。そんなときに、オートミールが入っていて少し腹持ちしそうなスムージーは使い勝手が良く、かなり重宝しました。
旅行以外にも風邪を引いて食欲が全然なかったり、喉が痛くて食事を取れないときでも、このスムージーだけは食べれたりするので、家には常に常備しています。
ころりんぽい
機内は音の鳴るおもちゃは他の乗客のご迷惑になるのでNGです。そこで今回大活躍したのがこの遊べる絵本です。
本の中に挟まっている丸を指で動かしてポッケに入れるのですが、これにしばらく息子ははまっていて静かにしてくれていました。今度からお出かけのお供に決定です。
逆にこれ以外のおもちゃはあんまり出番がなかったので次回からはおもちゃは少数精鋭で行きたいと思います。
今回の学び
手荷物極限まで最小化するべし
子連れ旅の勝敗は、パッキングが完了した時点で決まっています。
それくらい、まずはとにかく手荷物をコンパクトに軽量にかつ取り出しやすく設計することが大事だと痛感しました。
今回はなぜか手荷物が夫と私の分2個になってしまっていたので、手荷物の取り回しがいちいちストレスになってそれがきつかったです。
次回は反省を活かしたミニマルなパッキングを目指します。おもちゃもおかしもあんなに大量に持ってくる必要がなかった。次回はどちらも最小限にしようと思います。
あと、機内で絶対必要になる抱っこ紐ですが、我が家の場合移動中にしか使わないのでがっしりした大きいやつは邪魔でしかありませんでした。次回はモンベルのコンパクトなやつに変更してみようと思います。
機内持ち込みできるベビーカーが必要
国際線の場合、ベビーカーを預けてしまうと結構長時間赤ちゃんを抱っこしなければなりません。イミグレや乗り継ぎなどのベビーカーなしの移動がしんどかったです。
これまで国内線では、空港の貸出ベビーカーを利用していたのでそこまで苦労は感じなかったのですが、どうやら日本以外の空港ではこの貸出ベビーカーは一般的ではないようです。
また、ANAなどの航空会社によっては預けるベビーカーでも搭乗口まで使えて、降機後はすぐに持ってきてくれるところもあるようなのですが、航空会社によってオペレーションが異なるし、普通に紛失されることもあるらしいので(怖)、持ち込みが一番安心です。
こちらのYoutube動画の本当に最後の方にベビーカー無くされた話が出てきます・・
そういうわけで、次の旅行では機内持ち込みできるやつを買おうと思ったのですが、フルフラットになるやつはあまりないのですよね…。旅行中は主にベビーカーでお昼寝させるので、フルフラットのほうが良いなと思っているのですが。
コンパクトで有名なサイベックスのリベルはフルフラットにならない。130度まで。
最近でたサイベックスのコヤというモデルはフルフラットになりますが、小さな機体だと持ち込みできません。
もう少し調べたところ、こちらがフルフラットで持ち込み可なようですが、日本で代理店がないので実物が確認できず二の足を踏んでいます。
どなたかおすすめをご存知でしたら教えて下さい!
持参するベビーフードは食いつき重視で
食事について、旅行の準備してる時はタンパク質が足りなくならないようにこれもあれも持っていこうとかっていろいろ工夫したけど、結局旅行中はそんなことに気を配っている余裕は全くなかったので、普通に必要最低限の離乳食と持ってくればいいと思います。
そして、ベビーフードも安いやつの方が赤ちゃんがパクパク食べたりするので、栄養にこだわるよりはストレスなく赤ちゃんが爆食いしてくれるものを持っていくのが一番良いと学習しました・・・
息子の場合は和光堂のハヤシライスがちょっと甘くて食べやすいみたいで、ものすごいスピードでキレイに食べます。なので機内の移動時などはこの味に決めています。タンパク質は少ないですが、鉄分とかは添加されています。
空港は子連れなら3時間前到着を目指す
通常大人だけの旅なら国際線は2時間前に到着していれば十分。なので余裕を持って2時間半前に到着したつもりでしたが、これでもなぜかギリギリでした。子連れなら国際線は3時間前くらいについてラウンジかレストランやキッズエリアでゆっくりしたほうが良いと思います。
優先搭乗を利用するかどうか・・・
優先搭乗を利用するかどうかというのは持ち物と子の月齢によってかなり違ってくると思います。
うちの場合はまだ0歳なので優先搭乗で早めに登場させてもらっても、機内で待つことがそこまで大変ではないのですが、もう少し大きくなって歩き回ったりしたい年頃になると優先搭乗した場合下手すると30分くらい多く機内で過ごすハメになります。
しかし悩ましいのは遅く乗りすぎると今度は手荷物を収納するスペースがなくなってしまいますので、ベビーカー持ち込みの場合は要注意。ベビーカーを持っている場合は遅すぎず早すぎずのタイミングで入るのが良さそうです。
しかしその場合悩ましいのは、中間のタイミングで登場すると機内に入るまでに行列に並ぶ必要がある点ですね…まだ抱っこの場合はこの待ち時間が地味にきついです。
と、いうわけで搭乗のタイミングについてはこれと行った会がないのですが、手荷物の量と、子どもが機内で待っている方が楽なのか、子どもと行列に並ぶほうが楽なのかを天秤にかけて決めると良いと思います…
というわけで、我が家の初の子連れ海外旅行が無事に終わりました!
今回ビジネスクラスを利用できたので、そこまでダメージは大きくなかったのですがエコノミーだったら6時間のフライトは結構きつかったかも・・・。次回は検証のためにちゃんとエコノミーで行こうと思います。
しかし2029年に計画している世界一周旅行の世界一周航空券は絶対にビジネスクラスの航空券にしようと心に誓いました。いまから貯金をがんばります!
エコノミー長時間フライトをやり過ごすコツをご存知の方がいたらぜひ教えて下さい〜!
ではまたー!