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9月29日(日)まで!渋谷Bunkamuraのミュシャ展に行ってきた。

9月26日(木)晴れ。1人で渋谷のザ・ミュージアム (Bunkamura)へ行き「みんなのミュシャ展」を見てきた。「幾重にも重ねられた線を、死ぬまでずっと描いていたんだな」と終わってから思った。

■渋谷駅のハチ公口から徒歩5分のBunkamuraへ

渋谷駅のハチ公口から109の右手の道をのぼっていくと東急がある。ミュシャ展が開催されているザ・ミュージアムはそこにある。エスカレーターで地下1階に下ると、すぐにミュシャ展の入り口があった。招待券を持っていたので、そのまま中に入る。

■場内は50~60代の女性客が多い

中に入ると、思いのほか人が多い。50~60代の女性がいちばん多いだろう。作品1つ1つの前をゆっくり流れる人の波がゆれる。

私は少し後ろのほうでパネルの文章などを読みながら「近くで見たい」と思った作品は人の切れ間を見て近づき、間近で見ていった。

ミュシャは、知らない。でも、どこかで見たことがある絵であることは分かっていた。

■ミュシャの特徴は線画による曲線的なライン

ミュシャの作品の特徴は曲線的なラインと線画であることなんだと思う。展示作品の多くは裸の女性が何かしらの布を身にまとっていて、ボディラインがきれいな曲線を描き、長い髪の毛がさまざまな弧を描いている。

「神話」という言葉がミュシャのイメージに近い。

ミュシャの線画はいちばん外側だけ少し太い輪郭線になっていて、内側は細い線で細かく描かれているものが多い。広告やポスターとして映えそうな、まとまりのある美しいイラストだ。

でも目をこらすと、描かれている人間は息をしているように、生き生きとしている。

腰や胸元などのまるみと、ひじやひざ、骨ばった肩など生々しい身体の在りように「そうか、これは絵画そのものなんだ」と気づかされる。

■ミュシャに影響されたクリエイターたちの作品も鑑賞できる

ミュシャの作品は、のちにいろんなクリエイターにインスピレーションを与えたらしい。影響された著名な漫画家も多いようだ。ミュシャ展では、ミュシャだけでなく、そうしたほかの人の作品も楽しめる。

ミュシャの絵を見ていて、そういえば「ああっ女神さまっ」という漫画があったなと思い出した。きれいなお姉さんがはだけた格好で宙に浮かんでいるシーンがあったような気がする。作者はミュシャに影響を受けたのかな?

■ミュシャが生きていたら聞きたいこと

展覧会は10年ぶりくらいだったが、1人でいって十分に楽しめた。特に何枚かあった「立ち絵」は通り過ぎることができず、上を見たり、下を見たり、左を見たり、右を見たりと作品のいろんなところを虫の目で凝視してしまった。

最初に「こうしよう」と思って描くのか、描きながら「こうしたほうがいいな」と思って描くのか、ミュシャが生きていたら聞きたい。

展示を見終えるとグッズ販売のコーナーがあり、10人くらいの女性たちがレジに並んでいた。私も「作品集があれば見たいな」と思い、近くにあった今回の展示会のカタログを手にとったが、中身を確認して「やっぱり生でみたほうが数百倍良い」と思った。

「みんなのミュシャ」は9月29日(日)までだそうです。

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