『ワルキューレ』──1944年 「7月20日事件」 ドイツ
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●できごと
7月20日事件 1944年7月20日
写真でみるとかなり激しい爆破だったようだ。現場で3名が死亡。7000名以上が陰謀容疑で逮捕、5000名が処刑、自殺強要された。
●コメント
どこまで史実に基づいているかは不明だが、暗殺未遂事件があったことは事実。それに多くの軍関係者が関係していたのも事実のようだ。
実行者は国防軍大佐。北アフリカ戦線に従軍していた、軍のエリートだが、ナチス指導部にはもともと懐疑的だった。それが、戦闘で左目片腕を失う名誉の負傷を負った後、反ヒトラー派の軍上層部に引き上げられ、クーデターの中心人物になる。
監督は『Xメン』『スーパーマン リターンズ』のブライアン・シンガー。この映画がどういういきさつで作られたかが知りたい。トム・クルーズがなぜでることになったかも。
ヒトラーを演じるのはブライアン・バンパー。ケネス・ブラナーがトレスコウ陸軍少将 コアントロに爆薬を仕込み、暗殺を計画する。
ヒトラーが末期に好んだ居場所、山荘や東プロイセンの狼の巣が出てくる。暗殺事件が起きるのは、狼の巣。ムッソリーニが訪問していた1944年7月20日のできごと。
シュタウフェンベック大佐の婦人役は『ブラックブック』のカリス・フォン・ハウテン。陸軍参謀総長ベック テレンス・スタンプ
暗殺のあと、予備軍に招集をかけ、SSを壊滅させる「ワルキューレ作戦」が連動する、軍部によるクーデター未遂事件。
単独犯ではない。殺すことが目的でなく、殺した後に軍部が戒厳令を敷き、ナチスに取って代わり、連合軍と休戦交渉に当たるという計画。
飛行機でリキュールに仕込んだ爆薬は空中の寒さで作動せず。
狼の巣では、当初地下室での会議のはずが、当日がく、会場が風通しのいい会議室にかわったこと、会議が早く終わったため、しかけた爆薬の一部しか爆発しなかった。