ドキュメンタリー『中年男の熱きコーラス』ノルウェー NHK 「BS世界のドキュメンタリー」2020.4.19
NHK BS1「世界のドキュメンタリー選」枠で何度目かの再放送を観ました。ノルウェーのアマチュア男性コーラスをテーマにしたドキュメンタリーです。ちょっと泣きましたね。そして、とてもおかしい。
メンバー25人はすべて中年のおっさん。ほぼビール腹で、髭ヅラ、頭薄い、ですが、気のいい仲間たちです。毎週火曜、オスロのバーに集まって練習をし、ビールを飲んで雑談するのが彼らの楽しみ。
そんな彼らに、ブラック・サバスのノルウェー公演の前座で歌わないかという、小躍りする誘いが舞い込みます。もちろん大歓迎で、稽古にはげむのですが、難題がもちあがります。コーラスの指揮者で、オリジナルソングの作り手でもあるイヴァーが、ガンに侵され余命わずかということがわかります。コンサートまであと3ヶ月。さて、どうなるか。
イヴァーのつくる歌は、哀愁をおびたものが多く、きれいなメロディーですが、歌詞は本音のぼやき。
俺はごく普通の男
仕事もありきたり
郊外に住む平均的な白人オヤジ
サッカーにポルノ、戦争本が大好きで
要するに俺はクソ野郎
といった内容です。これをハモりながら歌うのです。稽古の途中、「うーん、クソの出がはやいな」と指揮者からダメ出しが入ったり。大まじめではない、泣き笑いの日々を追います。
北欧はヘビメタ王国。彼らは、普通のコーラスですが、個人個人はもちろんヘビメタファンで、ブラック・サバスは憧れの存在です。彼らが出演したのは、「TON OF ROCK」というノルウエーのヘビメタ・フェス。途中ちらっとコーサートの看板がでます。2016年6月ブラック・サバスのノルウェー最後のショウだったようです。
英語題 The Men’s Room
製作年 2018年
製作国 ノルウェー
上映時間 45分
監督 Petter Sommer, Jo Vemund Svendsen