2020年公開 北欧映画を振りかえる⑥ 2/14 『ダンサー そして私たちは踊った』スウェーデン・ジョージア・フランス合作
監督のレヴァン・アキンは、ジョージア系スウェーデン人。階級やジェンダーをテーマにした作品が多いといいます。ジョージアで性的少数者のパレードが極右勢力から攻撃を受けたことが、この映画を作るきっかけ。伝統舞踊の世界に多くの性的な制約があることを知り、そのテーマでオリジナル脚本を書き、映画化しました。
主人公のメラブは国立舞踊団の若いダンサー。まだ修行中の身。レストランでバイトをしながら、メインのダンサーを目指しています。上のチームに空きができ、昇格のチャンスがめぐってきます。そんななか、新たなライバルが入団、彼と競ってトレーニングするうちに、メラブに別の感情が育ちはじめるのです。
「ジョージアのダンス界にホモセクシュアルはいない、といわれ、国立舞踊団の協力は得られず、撮影は困難を極めたそうです。映画完成後も、ジージジアでは、2019年11月のプレミア上映では3日間分5000枚が13分で完売する反響があったものの、宗教団体が上映中止を求め、極右グループが映画館を襲うという事件もありました。
2020年のスウェーデン・アカデミー賞で、作品賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞を獲得しています。監督がスウェーデン人だし、共同制作国ですからおかしくはないのですが、スウェーデン国内の評判がどんなだったかを知りたい、と思いました。ジョージアの伝統的ダンスには興味を持ちました。男と男の友情と愛情は紙一重です。
020.2.21日本公開
原題 And Then We Danced
製作年 2019年
製作国 スウェーデン・ジョージア・フランス合作
配給 ファインフィルムズ
上映時間 112分
監督 レバン・アキン
キャスト
レバン・ゲルバヒアニ
バチ・バリシュビリ
ガイ・ピアース
アナ・ジャバヒシュビリ
[http://www.finefilms.co.jp/dance/](http://www.finefilms.co.jp/dance/?)
Prime Videoで観られます。
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