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ジョージアの伝統舞踊団とLGBTQ『ダンサー そして私たちは踊った』2020年スウェーデン・アカデミー賞作品賞受賞作 2020.7.11

監督のレヴァン・アキンは、ジョージア系スウェーデン人。階級やジェンダーをテーマにした作品が多いといいます。ジョージアで性的少数者のパレードが極右勢力から攻撃を受けたことが、この映画を作るきっかけ。伝統舞踊の世界に多くの性的な制約があることを知り、そのテーマでオリジナル脚本を書き、映画化しました。

主人公のメラブは国立舞踊団の若いダンサー。まだ修行中の身。レストランでバイトをしながら、メインのダンサーを目指しています。上のチームに空きができ、昇格のチャンスがめぐってきます。そんななか、新たなライバルが入団、彼と競ってトレーニングするうちに、メラブに別の感情が育ちはじめるのです。

「ジョージアのダンス界にホモセクシュアルはいない、といわれ、国立舞踊団の協力は得られず、撮影は困難を極めたそうです。映画完成後も、ジージジアでは、2019年11月のプレミア上映では3日間分5000枚が13分で完売する反響があったものの、宗教団体が上映中止を求め、極右グループが映画館を襲うという事件もありました。

2020年のスウェーデン・アカデミー賞で、作品賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞を獲得しています。監督がスウェーデン人だし、共同制作国ですからおかしくはないのですが、スウェーデン国内の評判がどんなだったかを知りたい、と思いました。ジョージアの伝統的ダンスには興味を持ちました。

2019年製作/112分/スウェーデン・ジョージア・フランス合作
原題:And Then We Danced
配給:ファインフィルムズ
監督・脚本・編集 レバン・アキン
出演 レバン・ゲルバヒアニ/バチ・バリシュビリ/アナ・ジャバヒシュビリ

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