歯の矯正と強制
先日あるバラエティー番組の予告を見た時に一緒に見ていた友達から思わぬ感想が飛んできた。
「番組の内容よりも番組に出演してる人の歯並びの方が気になった」
この感想に私はとても驚いた。
その友達に言われるまでそんなこと1ミリも気にしていなかったからだ。
改めてその人の歯並びを見てみると、お世辞にも綺麗とは言えない。
だが、そんなことは言われるまでまったくもって気にならなかったのだ。
歯は顔のパーツの一部であり、喋った時や笑った時などに必ず目に入る。
人は第一印象でほとんどが決まると聞いたことがあるが、歯もその一部に入るだろう。
自分も歯並びがいい方ではないのだが、それをコンプレックスとはしていなかった。
何故なら、ほとんどの人は歯並びがキレイに揃っている事が少ないからだ。
完全にがたがたで外から見ても分かるくらい歯並びが悪い人はいるが、
それらの人を除けば少なからずとも歯並びが完全に揃っている人は少数派のはずだ。
だが、近年インプラントや歯の矯正は一昔前より安価になってきた。
安価になったとはいえ簡単に手を出せない金額ではあるのだが・・・。
歯の矯正は化粧と同じように一般的なたしなみの時代になり始めてきているのかもしれない。
でも私はそこまで財力にあふれていて余裕があるわけではないため、
毎日できることは今ある白い歯を黄色くしないことだけだ。
毎日の歯磨きで歯並びはキレイにはならないが、黄ばみ等の不快な部分は毎日の歯磨きで何とかなる。
世間は毎日の歯磨きだけで許してはくれないだろうか。
歯の矯正を強制する世の中にはならないで欲しいと願う。