“半”年金生活〜厚生年金基金って?
こんにちは。番頭です。
昨日・今日と黄砂が飛来。お天気は良いはずなのに、霞んだ空をバックに写真を撮る気にもならず、かと言って砂埃を被って可哀想なことになってるクルマを洗うだけ無駄なので、普段の買い物以外は、引き篭もり生活の一日でした。
さて、今日のお題は、「厚生年金基金」です。
かつて、存在していたと言うか、今でも僅かながら存在しているのですが、今の若い方には馴染みのない言葉になりつつあります。
◾️厚生年金基金って?
上の図の左側にもあるように、厚生年金基金は現在の企業年金の形に再編される前にあった企業年金制度で、適格退職年金制度は平成24年3月末で廃止されましたが、厚生年金基金は、僅かながらまだ存続しています。
厚生年金基金は、最盛期には基金数1,883(平年度末)、加入者数1,225万人(平成9年度末)もありましたが、令和6年1月1日現在、僅か5基金(加入員数約12万人)しか存続していません。
・全国信用金庫厚生年金基金
・国会議員秘書厚生年金基金
・全国信用保証協会厚生年金基金
・道路施設協会厚生年金基金
・三井不動産リアルティ厚生年金基金
ちなみに、厚生年金は、年金の2階建て部分と表現されることが多いですが、厚生年金や企業年金は、3階建て部分になります。
◾️今後の厚生年金基金
そして、この厚生年金基金の制度は、2024年3月までに健全化法(公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律)附則第2条で、今後の在り方を検討、必要な法制上の措置を講じる必要があるとされています。
つまり、基金が今後存続するかどうかが、はっきりしてくると言うことです。
恐らく、制度の撤廃が出て来るんじゃないかなと言う見立てですが、果たしてどうなることやら。
5基金の為に制度を維持することは、どう考えても難しいと思います。
今日は、こんなところで。それではまた。