えねーちけーアーカイブス #29「たぬきそば三百円」
ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNHKアーカイブス。第29回は「たぬきそば三百円」。
みんなのギャラリーにたぬきそばがなかったんで「えーウソ―」とかいいながらかつて自分が撮ったものをリリース。よく遺しておいたもんだ。本稿のたぬきそば、あったかいやつなんだけどまぁええわ。
結論から云うと、今回は面白くないので読まなくていい。GW中だし、もっと面白いことが世の中にはございます。と、正直に書くのがせめてもの誠意だ。よって以下本編。
投稿の仕方から時系列がややこしいことになってるんですが、時系列でいうとこれの前の作品が#27「けえけえ鳥の巣にて」(2005)で、それから半年ナニも書いてない。このころに色々あって(色々あったんです)Q自体から遠ざかっていたんであります。で、半年経って(2006)、心機一転がこれか。とにかく復帰したかった。なんか書いていないと駄目だ、と思ったんでしょう――と、書く側の理屈はいっくらでも書けるあたりが駄目なところで、読む側としては「なんだこれ」みたいな作品。
余裕、余裕だろうなぁ。植木等「余裕がありゃこそ」の世界だ。noteは歌詞を引いていいのかどうかわからないけど、「余裕がありゃこそおおおおおおお」なんである。こと、人に読んでもらって、まぁ多少なりとも喜んでもらおうというと、あんまりアップアップしていても仕方がない――と、こんんなところでぼやいていても始まりませんが、この時期はずーっと、面白く、ナイ。であるからこそ、15、6年前の作品と、8年くらい前の作品を、隔週で互い違いに出してる、てぇ話でございます。
もうちょっと本編の話をしてくか。モデルになった蕎麦屋は西荻窪の駅前南口にあって、当時は多分知るうちで一番んまい蕎麦屋だったと思います。この場合の「んまい」とは、味と値段のバランスを考慮した上での精神的な満足度なんですが、と但書をしたところで、高いからってそこまで格段に旨くはならないよな、蕎麦も。
先日行った科学技術館(#46)の蕎麦もちゃんとコシがあって美味かったから、これは拵えるがわの腕というよりも、業務用インスタントの技術向上なんではなかろうか、と思わなくもない。こちとら、安くて上手ければ何でもよいン。それは作品にも云える……。