えねーちけーアーカイブス #133 茅で満ちる

　ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第133回は「茅で満ちる」。

第38回 3000字小説バトル

　高校演劇で妊娠モノは出来ないのか？　出来るわけねえだろ！　というやり取りをした翌週あたりに全国大会をＥテレで放送する番組があって、そこでは島根だか鳥取だかの高校が望まぬ妊娠を題材にしており、「できるぢゃねえか！」となったということがありました。
　実際に起きている現象を題材にしてもいい（むしろするべき！　という風潮がある）とは思うのですが、あんまり実際と創作が近い距離にあると筆を執りにくい心境というのもよくわかる。むしろ問題は書き手の動機モチベーションの方にあり、たとえば東日本大震災から13年経つけれど、ここまでくると（良くも悪くも）他人事のように現象を振り返ることが出来る、みたいな。そういう感情はございますわな。

　とはいえ、本作は「進路によって人生で得られる経験値がこうも違う」みたいなことを書きたかったのを思い出した。
　中学生の時にちょっと好きだった女の子が卒業後そのまま就職してペットショップの店員になり、そこの40代の店長とデキ婚し（すぐ別れ）、２ちゃんねるのコテハンとしてそこそこ暴れたあと行方不明になる、という流れがあったのを思い出して書いたのだった。

　やつァどうしてるかね。どうとでもなっているだろうが……。