えねーちけーアーカイブス #155 水戸のやつ 付:糊屋の婆さん一代記

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第155回は「水戸のやつ 付:糊屋の婆さん一代記」。

 ひさびさにクソしょうもない話であり、こうしたものばかり書いておかねをもらえればいいなぁと思っているのです。ハッハー!
 「落語チャンチャカチャン」的な。脳内のいろいろなものがごちゃごちゃと絡み合ってもつれて、絶妙な配置になったところでぽろりと顕現する。それこそコラージュ的な、でも飲み込んだうえで半分くらい消化されて癒着しているからエッセンスばかりが浮き上がってくる。

 オリジナリティ、とか、メッセージ性、といったものを求めている方の中には「ふざけんじゃねえぞてめぇ」と怒ってくださるかたも少なく(多少はいた)、大体は黙殺するでありましょう。考えてみりゃ、おおかたは黙殺される人生でありました。でも、楽しさの部分だけはぎゅっと伝わっていたらいいなぁとは思います。
 いいんだよ楽しいだけで。みんな世の中ァ苦しんでるんだから……。

 ところで、こうやってクローズアップするまで落語に出てくる「糊屋のばあさん」というのをなんとなく見過ごしていた。本文にある通り「身体が弱ってもできる仕事」が糊屋だったんだな。そういえばつい最近、たまたまMXで観た必殺仕事人で、主水の食べるぶんの飯を洗濯糊に使っちゃった話をしていた。ということは糊なんぞご飯をつぶして自分で作っていたので、「糊屋」というのはやはり生活弱者向けの仕事だったんではないかしら。

 云うほど「一代記」でもなかったなぁ、というのが惜しまれるところです。

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ながちろ
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