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えねーちけーアーカイブス #159 昆海記より

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第159回は「昆海記より」。
 尾籠なネタにつきお食事中の人は回れ右を推奨だ。

https://www.qbooks.jp/1000/stage4/041/#a2

 わりとこう、古典のパロディというか――古典のパロディだわ。「というか」ではない。可能な限りの古典文法を駆使しつつ、かつなんとなく読めるくらいに崩し、思いっきり品のない内容にしてある。がんばって読んだらそれなりに刺激の強いことになっている、くらいの気持ちであったかもしれない。この手のギャグのルーツってなんだってかと思うのだが、ツツイでもないな。むしろ「巨人小笠原、うんこをする」みたいな。あっちのほうがルーツとしては近いかもしれない。ルーツの話は次回もする。

 名前の話。巴楊昆海(早う来んかい)とか、巴楊傅戎(早う出んかい)みたいな名前の付け方が好きで、「老人とぬみ」(#142)菜西天皇(何してんの)とか。わりあいに、そういう名前をつけることでフィクション感を保持しようとしているのかもしれない。所詮与太話、という気持ちがどこかにある。例の演劇部小説の登場人物もそのへんが徹底しており、どこかをどうにか操作すると元ネタがまろび出てくる仕組みにはなっている。引酉優子ひくとりゆうこ、なんかは極めてわかりやすい。墨家青子すみやせいこもそこそこ。

 余談ではあるが、こういう名前のつけかたをしていると姓名判断ではおしなべてろくな人生を送らないような画数の並びになってしまう。
 それはそれでちょっと凹むような感情移入の仕方を、している。


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ながちろ
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