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えねーちけーアーカイブス #172 冬の昼

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第172回は「冬の昼」。

https://www.qbooks.jp/3000/358/#a1

 前回「ちやほやされたくて(#170)」の続き。タイトルが苦しかったのを覚えている。今見ても「違うな」と思うが、かといって他にどうしようもない。「エチュード(7)」とかかな。意味がありそうで特にないようなタイトルに押しこむのが正解だったかもしれない。

 高校演劇にうっすらと関わりながら、演劇部モノの小説を書くということで「リアルからのモデルにしていることはあるのか」みたいな疑問は湧くでありましょうが、おおむねキャラクターにおいては、ない。そもそもそうした疑惑をもたれること自体がリアルの方での活動に影響を及ぼしかねない、という状況がまっこと「まずい」からではある(まぁ、部員はアタシの小説なんぞこんなもの読まないだろう)が、本稿の「どうやって部長を決めているか」みたいなのは実はリアルをモデルにしている。「返信が早い」と、ここに尽きる。まあそもそもだ、「メールやLINEの返信が早い」というだけで有能ではある。「早い所相手のターンにする」ことの重要性。

 ところで、急に登場人物が増えて「!?」となりませんでしたか。アタシはなりました。わかりにくいなあと思いますが、登場部員はドンドンとあたまの中に生まれ、こうしてテキストに固着していかないとどんどん消えていってしまう。出し惜しむと無かったことにされてしまう。
 ずいぶんと希薄な地盤の上で仕事をしている。

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ながちろ
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