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えねーちけーアーカイブス #176 customer’s Voice II

 ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第176回は「customer’s Voice II」。

 公演をやっていると当然いろいろな客が来るわけですが、この場合は彼氏。しかも同じ部内でそれぞれ同じ兄弟と(!)つきあっている。こんなこともあるんですかね。実際には聞いたことがない。ただ、未来の義姉妹(かも)という自意識が過剰してなんだかむずがゆい! というのを書こうとしていて、どこか許せないところはありますか(←問自分)。ある、とすると、やはり自分が生み出したものなので「本当にこれはリアルか」というところで考え込んでしまう。よく書けているのではないかと思うけどね。その後の未来を予感させるようなエピソードとしてはよかったのではないか。が、おっさんの書いたものにはどこまでもおっさんの匂いがする気がする。それは商業作品でも同じことです。

「いいのよ、私は人にものを教わったらきっちりお礼をする人間なの。滅多にないことだから」

 というのは実に青子でいいと思っています。いまだに。

 なお、兄弟で「仁」「丹」というのは高校のクラスメートに本当にいたのであった。そこだけはどっかで使ってみたかった。流石に名字は森下ではなかったが……。

 この「どうらん。」、高校演劇小説のシリーズはこれ以降書けていない。
 なにかメインテーマを決めないと長編にはならないよなぁ、と思い始めてからすっかり筆が止まってしまったのでございます。

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ながちろ
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