えねーちけーアーカイブス #168 もう恋なんてしないかもしれないしわかんない

　ながちろのオンライン作品を掘り出して再利用しようというNながしろさんH恥のK掻き捨てアーカイブス。第168回は「もう恋なんてしないかもしれないしわかんない」。

第56回 3000字小説バトル

　新年からこんな話を。いいんですよ、「暇だから読んでみるか」とか思わなくて……。
　「もう恋なんてしないかもしれないしわかんない」というのは作中に出てくる映画の名前だったんだね。読み返してみて「ほーん」と思った。自分で書いたくせに！

　作品を発表するプラットフォームが過疎地だという気楽さもあってか、かなり出たとこ勝負な実験をしているのがわかります。おっさんに女子高生がどこまで描けるのか！　いやそういう漫画や小説はいっぱいあるけれどもしっかし！……おうちで普段楽しく読んでいる男性作家によるＪＫの漫画も、描いている本人はこんな気持になっているのかしらん、とろくでもない方に想像力を働かせつつ、これ、本当に書けてる？　と前々回(#166)と同じ不安が渦巻いている。数年前の作品なのであらためて読み返してみると、これはおっさんの視線なのではないか、と浮かび上がって見えてくるあたりが違和感なんだろうなあ。
　少なくとも表現について戦ってはいたんだけどなぁ。

　これも修行、修行。――などと殊勝めいたことを書きかけておっとあぶねぇ、と思い直すのですが、ネタを思いついて形にするときには「修行」なんてニュアンスではいっっっっっっっさいものを考えていない。「修行」と称した修行ほど身についたものがない。ただ「やった」という達成感だけが残る。そうではなく、もっと目の前の課題を倒すことに愉悦的で良い。

　ちゃんと何を食って何が栄養になったのかを見極めよう。