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ヴァリガーのクエスト#2③、ラヴォクの末期の願い、悪魔の心臓

<②の続き>

ラヴォク
「頼みたいことがある、ヴァリガー・コーサラ。そなたに聴く義理はないと承知しているが」
ヴァリガー
「俺は…わからない…何が頼みたいんだ?」
ラヴォク
「この世を去る前に、故郷の空がひと目見たい。はるか昔にわしが生まれた地で、そこで最後に、安息に就きたい」
「わしは死のうとしている…死ぬならそこで死にたい。故郷の空の下で」
「お礼に…お礼にこのスフィアを我々の世界に戻す方法を教える。わしは…そなたがあの時スフィアに入ってきてくれてよかったと思うよ」
「わしはあのモノから秘密を守り通すことができた…スフィアには侵入に対する防御システムが存在する。侵入者があれば自動的に別の次元に移動するのだ…*」
「罠だ…わしが侵入者を…楽々と…料理するための…。が…それはどうでもいい。わしを故郷に戻してくれ、ヴァリガー・コーサラ、そうしてくれるなら、どうすればそうできるか教えよう…」
ヴァリガー
「芝居…じゃあるまいな?」
ラヴォク
「芝居ではない、わが子孫よ。わしにはもう芝居する力も、野望も残っていない。ただそなたに哀願している」
ヴァリガー
「あんたは俺が予想してた人間とは違う、ラヴォク。俺は…頼みを聴いてやろう」
ラヴォク
「承知してくれるか。スフィアの…スフィアの動力源は強力な悪魔の心臓だ。わしらが今また移動したことで、スフィアにあった心臓はみな使い尽くされただろう…」
「そなたは外に出て、この異次元界プレーンで…また悪魔の心臓を手に入れて来なければならぬ。どうすれば…そうできるかはわからぬ、しかし、そうせねばならぬ…」
「心臓をスフィアの機関室の、ゴーレムのなかに入れよ…そなたが外に出ているあいだに、わしは目的地を入力し直しておこう」
「だが急いでくれ、ヴァリガーよ…異次元界にさざ波を起こして、スフィアがいまここにあると気付かせるような現象が起きるかもしれぬ!行け!わしは…ここで持ちこたえているから…」


*先に、ラヴォクを乗っ取っていた「モノ」が、ヴァリガーたちの侵入のせいでマテリアル・プレーンに入り損なったと怒っていたのはこのせい。そのとき「貴様や貴様の同類」は自分のジャマばかりしていると罵っていたが、その”同類”とは秘密を頑強に明かさなかったラヴォクのことだったとここで知れる。


***ちょっとネタばれ***


*この後スフィアを出てそこらを探すと悪魔が見つかるので、これを倒して心臓をゲットし、スフィアに戻って機関室に入れたあと、ラヴォクに話しかけるとスフィアはもとのアスカトラに戻る。それからは自動でラヴォクの最期とヴァリガーの感慨のカットシーンが流れ、これでヴァリガーのクエストはおしまいになります。

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