ヴァリガーのクエスト1①、隠れていたヴァリガー、スフィアを開く鍵
<ヴァリガーのクエストは、アスカトラでカウルド・ウィザードの長からのヴァリガー捜索の依頼を受けないと始まらない。その後、彼を探し出してその口から話を聞き、彼の味方になることが必要*このクエスト自体は一種のダンジョン攻略で、ゲーム時間2,3日かもっと短い時間で終わらせられる。いいアイテムがいろいろ手に入るけど、かなりきびしいバトル(魔法戦含む)がいくつかあるので注意>
<とある部屋に隠れていたヴァリガー、入ってきた主人公らに呼びかける>
ヴァリガー
「おい、そこの!またカウルドの連中か、それともその手下どもだな。神かけて、俺をあの呪われたスフィアに連れて行こうとするなら命はないぜ」
主人公
「私は誰の、どこの手下でもない。いったい何のこと?」
ヴァリガー
「あんたはウィザードに仕えてるんじゃないのか?じゃ、俺は偶然見つかって捕まるために必死になって隠れてたっていうのか?ああ、こいつは不運もいいところだ」
「あんたはでも、まだ俺を救ってくれるかもしれん。”プレーナー・スフィア”*が何週間か前、アスカトラのスラムに突然出現した。あんたも見たかもしれんが」
「俺の先祖のラヴォクというネクロマンサーが500年以上前にそのスフィアを作って、それに乗っていっしょに消えた。それ以来、いま姿を現すまで、それを目にした者はなかった」
「俺は俺の先祖に会いたいとは全然思わない。まして、カウルド・ウィザードをスフィアに入れてやる手伝いなどする気はない。やつらは俺の身体が…生死に関わらず…入口の鍵になると考えているんだ」
ヤン(主人公PTのひょうきんノーム)
「ほほう!”プレーナー・スフィア”に入るためあんたの血がほしいってのかね、連中は?まあ、あれはどかしてもいいがな、わしの家*からの眺めもずいぶん塞いどるから。どっかから落っこちてきた巨人のビー玉みたいじゃよ。ケッタイじゃな、ウィザード連中がそのことを口に出さんかったのは。じゃが、あれの出現以来わしの知っとるウィザードはどいつもこいつもやたら忘れっぽくなったからな。忘れると言えば、ゴロドン*は一週間に一度はズボンをはくのを忘れて、世話役のビンキーはそのたびにヒステリーを起こしてひっくり返ったもんじゃが」
ヴァリガー
「やつらは俺に協力を強いようとした。それで俺は身を守らざるを得なくなって、逃げた。俺はここまで落ち延びて隠れた。うまくいったと思ってたんだが、あんたが来るまでは」
主人公
「もうラヴォクのことは恐れなくていいでしょ?死んでるに決まってるもの」
ヴァリガー
「たしかに長い時間は経った。が俺の知ってる限り、異次元界を行き来してると時間の作用の仕方が違ってくる可能性があるんだ。ラヴォクの不死性…そう、やつは過去に寿命を伸ばした…について言えば…が、これはまた話が別だな」
「俺はコーサラ家の最後の末裔なんだ。こう言ってもあんたには無意味だろうが、ラヴォクには大いに意味がある。ラヴォクがスフィアでアスカトラを去った時、やつはもう何百歳にもなっていた」
*アスカトラのスラム地区北西のかどで、家々を押しつぶしている巨大な球体のこと。その周りには、自宅が潰されて困っている人、自宅がこれに潰されてるから代わりにこれを自宅にしていいのではと考える人、勝手にこれを道行く人に売りつけようとするペテン師などがたむろしてる😅
*ヤンの実家は同じスラム地区にあるから、窓?からスフィアが見えるわけ。なお、これ以下のヤンの「忘れっぽい」というセリフは、スフィア出現以来ひそかにそれを手に入れようともくろんだカウルド・ウィザードが、それについて聞かれるとわざと知らぬ存ぜぬでシラを切っていたのを暗示・当てこすっているんだろう。
*ゴロドンは謎の人物だが、どうも筋よろしからぬ冒険者(メイジ?ヤンの魔法の先生だったとも?)で、仲間(ドラディール)を裏切ったかどで彼から後に成敗されたらしい。スペルホールドでドラディール(BG1のバルダラン島にいたメイジ)に出会った時、ヤンがPTにいるとその話が聞けるとか。