BG2, SoA, シーフギルドのボス、リーナル・ブラッドスカルプとの対話2、裏切りの証拠を探せ
<1の続き>
リーナル
「さて、あんたはこう思ってるだろう、”さっさと消せばよかろうに”とな。ああ、そうとも、できんことではない」
「が、裏切りの証拠なしにやっては、他のギルドマスターらを怒らせることになる。そうなると、わしは厄介な争いごとを抱えることになり、そして、うむ、まあ先は続けないことにしよう」
ヤン(主人公PTのホラ吹きノーム)
「へっへっへ…特に、例の街場にできた新興ギルド*との争いは避けたい、じゃろ、血だらけの頭皮*どん?考えてみりゃ、あんたがそこで頂戴したアダ名ってのも大したもんじゃよ。由来は何じゃね?フケのお悩みが深刻じゃったとか?もしそうなら、うちのお袋さんが素晴らしいカブ軟膏を持っとるよ。お望み次第、アッという間に一掃できる。そうしたらどうじゃな…皆、もっといいアダ名をあんたにつけようって気になるかもしれんよ、あんたの頭が清潔になったら」
リーナル
「で…話はどこまで行ってたかな?ああ、そう。あんたに何をやってもらうかだ。あんたにメイヴァルの所に行って、やつの傘下になってほしい」
「シャドウマスターがあんたを異動させたという内容の書類をあんたに渡そう。内部からメイヴァルのことを探って、わしの欲しい証拠を見つけ出してほしいんだ」
「やつがボロを出したら、あんたはこのごたごたにケリをつけて、メイヴァルを消してくれていい。わしのような忙しい者を悩ます頭痛のタネがひとつ減るというもんだ」
「まずメイヴァルの信用を買わねばならんだろうが、当然のこと。やつはあんたのことを知らんからな。が、わしはあんたならうまく立ち回れるに違いないと確信してるよ。さあ、どうだね?興味はあるかな?」
主人公
「承知しました。お頼みどおりやりましょう」
リーナル
「素晴らしい。このことはいずれ落ち着く先に落ち着くとわかってたんだ。あんたは初めてここに来た当時のわし自身をちょっと思い出させるよ」
「まず最初に為すべきは、当然ながら、メイヴァルの裏切りの証拠を探し出すことだ」
「ここにある書類をメイヴァルの手下に見せて、繋ぎをつけるがいい。くれぐれも気をつけることは言うまでもない、いいかね?いや、蛇足だったな」
*夜間、街をうろつくとたびたびシーフらと抗争中なのを目撃する、ヴァンパイアらが属してるらしきギルド。
*ブラッドスカルプ bloodscalp は、いにしえの人食い人種などが武勇の誇りの飾りとした、殺した敵から髪もろとも剥ぎ取った血に染んだ頭皮のこと。かつてのリーナル・ブラッドスカルプのしたたかさが窺えるおどろおどろしいアダ名だが、ヤン(彼もまた食えない盗賊・密売業者)はそれを承知の上で、なおすっとぼけて、フケでかゆくて頭を引っかきむしったんだろうと茶化しているわけ、何という大胆さ😅。なお、ヤンは何であれトラブルはカブがそれを解くカギになるという思想?の持ち主。