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BG2, SoA, ナリアの提案②、主人公は名義上の城主になる

<①の続き>

主人公
「話を続けて。結婚を避けるためどうしようというの?行方をくらますとか?」
ナリア
「いいえ。古い伝統をうまく利用しようというのは、城の当主が亡くなった時には、勇者がその後を継ぐ、という仕来りのことよ」
「あなたは武勇の達人。イサエアにとっては厄介な目の上のコブになるわ。あなたにここの城主を名乗ってほしい。名目上のよ、で私はあなたの監督下にあるという格好にする」
「上に立つ人物を決めるのは、私の相続人としての正当な権利。私じゃローナル家に太刀打ちできないかもしれないけど、でもあなたなら、あなたの…えと…能力なら*、あの人らに睨みをきかせるのに十分だわ」
主人公
「で、城主を名乗るために私がしなくちゃいけないことは?何が必要になるのかな?」
ナリア
「あなたの強い…その…性格だけで十分。女勇者が城のあるじ…亡きあと、その城を我がものとするのはたびたびあることでしょ。そうなったと宣言するのは相続人の裁量よ」
「お願い。こうすればローナル家が私のうちを好き勝手にしないことが保証できる。あの人らは圧政的な貴族だし、ここを治めることになれば、きっとお父様の名に傷がつくようなことをする」
主人公
「この地を困難から切り抜けさせるのは栄誉ある仕事でしょうね。苦労が実を結ぶまで骨折ってみましょ」
ナリア
「素敵!これであの人たちは私を蚊帳の外にはできない。あなたはここのあるじよ、理にかなってる限り。私はもと通り未婚の相続人のままでいる。相続したものをどう処分するかは私の自由」
「じゃ行きましょうか?善は急げだわ。でもここを気に済むまで見回ってくれても結構よ。召使いたちもきっとここを片付けに戻ってくる。もう一度、ありがとうと言わせてちょうだい」


*たぶん「腕力」とか「軍事力」とか言いそうになったのを、ゴマカシてるんだろう。この先にも似た箇所がある😅

*要するに、ナリアの目論見とは主人公をカカシに利用することであり、考えようによってはずいぶん自己中で失礼だけれど、BG2のキャラは、アノメンもそうだが、「一個の人間の成長」をもテーマのひとつにしてるらしく見受けられるから、ここは大目に見てこの先を見守りましょう。

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