BG2, 第2章、病めるアヴァター①、信者の憎しみで存続する神殿
<テンプル地区、旧下水道地下、地下神殿にて。地底湖の上に建つ神殿に主人公らが入っていくと、悪魔のような姿のモンスター*が現れた。それを倒すと、はかなげな神のアヴァターが姿を現して主人公に語りかけてきた>
アヴァター
「余が神殿に踏み込みしは何者ぞやあああ?身を明かせ…余が目にはそなたがほとんど見えぬ」
主人公
「あなたは気体そのもののようですが。どなたでしょうか?」
アヴァター
「神殿はすなわち余、余はすなわち神殿なり。そは余が名にささげられしもの。その化け物は余ではない。まことに、その化け物は余が現し身を繰り返し殺め続けている。そなたは今それを滅したが、それも束の間のこと。それは幾度でも復活するのだ」
「かの化け物は神なり。なんとなれば、それは余よりも強き力を備えている。余が信徒の一団が化け物を育み、そして余は衰え消えんとしている。かの化け物の力とはかくの如きもの」
主人公
「もしこれがあなたの神殿なら、あなたにはもう信徒の一団と呼べるものは残っておりません。信徒らはあなたを信じていませんから」
アヴァター
「それでも、信徒は余に仕えねばならぬ。それが交わした約定の文言である。彼らはここを守護し、余は彼らに生を与える。常にそうなされねばならぬと」
主人公
「それももう終わりにしなくてはなりません。あまりにも長い時間が経ち過ぎました。彼らはもうあなたの名前さえ覚えておりません」
アヴァター
「ならば、余がかの化け物を打ち負かせぬのも不思議ではない。かの化け物とは、信徒らの厭悪と怨恨なのだ。今や、それこそが信徒らの奉ずるものとなった。彼らがそう自覚すると否とにかかわらず」
「時は過ぎ去った。余はここに何物をも有さぬし、有することもないだろう。かのグレート・デヴァイス*の恐るべき力さえも減じて、かつて余が案じたほどの脅威ではなくなった」
アノメン(主人公PTのクレリック)
「では、これは神、もしくは神のアヴァターなのか?信仰されなくなったことにより衰えた…例のビホルダーが求めているというデヴァイスにもすでに大した威力はないというのか。ビホルダーはこのことを知っているのかな?」
アヴァター
「余が子らのため、余は涙を禁じ得ぬ。この場所を保持しているのはまさに彼らの憎悪なのだ。保持することなど望んではいまいに。もし、彼らが余のことを些かも考えなければ、余はすでに消滅していたであろう。そしてほどなく、彼らもまたそうなっていたであろうに」
主人公
「あなたをお救いするため、私にできることがありますか?」
*先に、守護者の病める子供が話していたもの。彼の言った通り、こいつとはいくら戦っても「倒せない」。倒すには上の画像のテキスト欄最上部を参照(ネタばれ)。
*例の、二つに折られた杖のこと。