BG2, SoA, レディ・デルシア・カーン登場②、ケルドーンはレディ・デルシアをたしなめようとする
<①の続き。レディ・デルシアのあまりの人もなげな高慢ぶりに、主人公PTの一員で、温厚で老練な騎士のケルドーンも、さすがに苦い顔>
ケルドーン
「お言葉ですが、マイ・レディ、わたくしはあなた同様、確かに貴族の血を汲む者だと存じます*…ですが、自分の為したこと以上に、自分に価値を認めようとは思いません。サー・ケルドーン・ファイアカムがご用を承りましょう」
レディ・デルシア
「そうは仰っしゃっても、こういう者らをお仲間に選ぶところで、あなたのお里が知れますわ。身分としてあるべき姿をわきまえるべきですわね。それとも、わざと平民のように取り繕っておられるのかしら、他の者のように?」
「まあ、よろしいわ。物乞いする者に選り好みはできぬ、ですもの。少なくとも、あたくしそのように聞きました。では助けていただくとしましょうか?あなた方はそのためにここに参ったんでしょ」
「さっさと取り掛かってくださいましな。あたくし鼻がムズムズして風邪をひきそうですの。火に当たって暖まらないと。もし風邪を引き込んだら、暖房係の召使いに厳しい罰を当ててやりますとも」
ケルドーン
「あなたはもっと慈悲心を持つようお努めになるべきですな、マイ・レディ。しかし、我々はあなたと議論をしにここに伺ったのではない。我々の来た道から外へお出でください。そうすれば必ず安全な場所に着けるはずです」
レディ・デルシア
「フン、あたくしあの子にあの子のお知り合いについて咎めてもいいのですけど、でもあの子は幸い、自分の身を…ええ…戦闘で汚すことはしませんでしたわね。お力添えどうもありがとう。さ、あたくしが通る時に触れないよう、退いてくださいましな」
「それと、もしよければ、デアルニス卿はまだ地下でけだもの共に囚われたままですの。彼はナリアの父親ですわ。けだもの共は、きっと隠した金について何か白状させようとしているんでしょう」
「彼はひと言も言いますまい。あの人は時にはナリアのようなお人好しですけど、自分以下の者と取り引きするほど身を落とすと思えませんもの。彼を助けておやりなさい、いいこと?あなた方の義務でしょう、それが」
*ケルドーンの母は貴族の出。ここ参照。
*なお、このレディ・デルシアはいかにもシャクに触るいまいましい人物なので、海外プレイヤーにも大いに嫌われていて、わざわざモンスターをここまで引っ張ってきて彼女にけしかけたり、彼女をチャームして連れ歩いてゴーレムのまっただ中に連れ込んだりする非道な?プレイヤーもどうやら少なくないみたい😅