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BG2, SoA、モンタロンを探せ⑥、スペクトラル・ハーピストの教え

<⑤の続き。主人公はハーパーの建物内に入ることは許可されたが、二階には行かないよう注意される。しかしそうもいかないので、発見したハーパーの一員の証の首飾りをつけて、こっそり二階に上がる。と、そこには亡霊のような二体の存在が番に立っていた>

スペクトラル・ハーピストA*
「あなたは皆と同じしるしを帯びておられる。ここにようこそ、安楽にご休憩なさい」
スペクトラル・ハーピストB
「知りたいことがあればご随意にお聞きあれ。我ら番人は誠意を尽くしてお答えしよう。我らは多くのものを見聞して来、数々の古き歌も知っている。それが最初に歌われたのがいつだったかは忘れられたが」
主人公
「ここはどういう場所なのですか?」
スペクトラル・ハーピストA
「ここは我らが会合の番に立つ場所。ここは同志らが安全に休息のできる場所。ここはハーパーの基地のひとつ、数多くの中の、そして限られた数の中の」
主人公
「改めて、あなたは何者なのですか?」
スペクトラル・ハーピストB
「我らは現在を守護する過去。他の者らがここで憩えるよう、霊魂となりハーパーの務めに当たっている」
主人公
「ハーパーになるには、どうやって?」
スペクトラル・ハーピストA
「ハーパーになる者は生まれつき定められている、一員となってから初めて自らそう認めると言われる。恐らくは自覚しない心にある何か、長い時を通じ物事を正していきたいという願望のゆえ」
スペクトラル・ハーピストB
「忍耐と善行によってバランスを保つこと。それらはそれら自身報酬となるが、ハーパーはいずれ自らに似た者を認知し受け入れる」
スペクトラル・ハーピストA
「なろうとして一員になるのではない。ただ自分の生き方で生きるのみ。ハーパーはいつか彼らの似姿を発見する」
主人公
「もうお尋ねすることはありません。お別れします」
スペクトラル・ハーピストA
「孤独であるといえ、ただ一人なのではない。数々の古の歌は、耳傾ける者には、待たねばならぬ歳月を慰めてくれるもの。そして、別れた友らの思い出を喚び返してくれるもの」
スペクトラル・ハーピストB
「ハーパーである者は、決してただ一人なのではない」


*スペクトラル・ハーピストは、かつて倒れた高位のハーパーが霊体となってなおハーパーの任に当たっているもの。だから過去に詳しいわけ。

*ハーパー Harper は元来ハープを奏でるもの、という意味。それを反映してか、ここのスペクトラル・ハーピストの語りぶりはなかなか詩的。歌というのもハーパーにまつわる伝説や物語のことなのだろう。

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