BG2, 第2章、病めるアヴァター②、杖の破壊と信者らの解放
<①の続き>
アヴァター
「かの約定の文言はこうであった。”余はかのグレート・デヴァイスを時の終わりまで守る”と。<創造者の族*>の言は明白そのものだが、余は今これをこう解釈しよう、すなわち”余が時の終わりまで”と。今まさにそうならんとしているがゆえに」
「かの約定はグレート・デヴァイスが二度と使われぬようにするためのもの。もし、まことに今が”時の終わり”であるならば、余の最後の務めは、それを破壊することだ。が、余にはそうできる力がない」
主人公
「どうすれば力を取り戻せます?」
アヴァター
「信ずる心だ。余が信徒らの信心と信念とが余が力の源となる。彼らの信仰を呼び覚ます手立てが何かあるはずだ。そなたの心を余に向かって開けよ。恐らくそなたは何か手立てを知っていよう」
「それだ!そなたの心の中に、この場所を解放する手立てが見えるぞ。そなたはそなた以外の者のためにグレート・デヴァイスを求めている。しかし、そなたは彼らに忠誠の義務を負ってはいない。かつ、彼らはそなたの死をもくろんでいる」
「(ウウウ*)単純なことだ。余の持つグレート・デヴァイス、その半身をそなたに授けよう。そなたはビホルダーのすでに持つ半身とそれとを結びつけるがよい」
「一体となった杖は、まさしくビホルダーを破壊するであろう。そなたは怪物に向けて杖の力を放ったら、それを余のもとに戻さねばならぬ。杖を使うのは一度だけにせよ、さもなければ杖の力によってそなたもまた滅ぼされるであろう」
「余が信徒らに伝えよ、そなたは余から杖の半身を受け取り、その力を使い果たすべく託されたのだと。それを半身のまま保つのでなく、一体としに行くのだと。(ウウウ)そなたがそれを持ち帰ったら、余はそれを破壊する…いや、それにも増して、余は彼らの奉仕を終わらせると。そう信徒らに知らせてやらねばならぬ」
「(ウウウ)ふたつの杖の部分を合体せしめてひとつにするという、この単純な行いであれ、信ずる心をしばし取り戻させることができよう。もし余のいるこの場において彼らがそうしたならば、そのしばしの間であれ、余はグレート・デヴァイスを破壊する力を回復できるであろう」
主人公
「それくらいのことなら、そうなさる力はおありなのでは?なぜ私の力が必要なのです?」
アヴァター
「余が信徒らは、余自身にではなく、余のいるこの場所に対してもっぱら彼らの力を注いでいる。もし余がこの場所を去れば、おそらくこの余の現し身は散ずるだろう。そして、この神殿に戻ってくるだけでも、余は数年を要することだろう」
「これはそなたが為さねばならぬ。この呪われた永遠の堂々巡りを保持しているのは信徒らの憎悪だ。彼らに一瞬であれ、希望を抱かせねばならぬ。そこから余が力を取り戻し、彼らを永遠の堂々巡りから解放してやれるように」
*かつて太古(前35,000年〜30,000年!)の昔、惑星アビア・トーリルに存在して様々な種族の祖になったといわれる5種類の伝説的種族。この神殿の守護者たちは、3万年以上もここを守ってきたのか…😯 この当時は人間はまだ洞窟住まいの原人だったらしいので、デヴァイスがこの時代にできた神器だったのなら、当時はアヴァターが一人で守ってきたのかな(ここの守護者一同は、前4000年にあったという魔法帝国ネザリルの生き残りか末裔と思われる。理由は後でわかります)。
*アヴァターも衰弱しているので、長話しているうちに苦しくなってきたのだろう…