【10月14日】マーケットレポート 『円下落、32年ぶり一時147円台後半へ』
本日の市場
●株式市場&債券市場
【外国市場】
・市場は、11月会合のFOMCでの利上げ幅1%を警戒するも、9月米CPI結果が、それほどまでの水準ではなかったことから株式市場は上昇
・直近1週間ほどで、ダウが1000ドル近く下げていたこともあり、9月米CPIが市場予想を上回ったものの下げ幅は小幅にとどまった
【東京市場】
・前日の米株式相場が下落し、東京市場でも投資家心理は下向いていた
・中国で新型コロナ感染再拡大やアジア株式市場の下落などから、空運株など売られるものが増え、軟調地合いとなった
・午後は、9月米CPIの発表を控え、様子見ムードから軟調地合いに推移
●為替相場
…9月米CPIが市場予想を上回ったことをうけ、米国債利回りは上昇。それに伴う、日米金利差により円売り・ドル買いが進行した。
その後、アメリカの金利低下と株の買い戻しにより、投資家心理が上向く。ユーロやポンド、円などに買いが入り、円は上昇した。
本日のトピック
①円下落、32年ぶり一時147円台後半へ
円相場は13日、一時1990年8月以来、32年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=147円台後半に下落。
・9月米CPIが市場予想を上回り、FRBが大幅な金融引き締めを継続するとの見方から円売りドル買いが進行
・1990年8月以来の安値水準
・輸出に頼るエネルギー構造や、貿易収支の赤字構造による実需の円売り要因も大きい
個別銘柄関連トピック
①ファストリ、純利益+61%の増益
ファーストリテイリングの2022年8月期の純利益は2733億円(前期比+61%)だった。
・売上高、2兆3011億円(前期比+8%)
・営業利益、2973億円(前期比+19%)
・純利益、2733億円(前期比+61%)
・(要因①)海外ユニクロ事業が好調(円安も寄与)
・(要因②)価格転化に成功し、好調な売上がでている
・世界的なインフレが進行するなか、消費者が衣料品の支出を抑える可能性がある
②良品計画、純利益▲28%の減益
良品計画の2022年8月期の純利益は245億円(前期比▲28%)だった。
・売上高、4961億円(前期比+9%)
・営業利益、327億円(前期比▲23%)
・純利益、245億円(前期比▲28%)
・来店頻度が期待できる地方スーパー隣接地や中国を中心に、国内外70店を新規に出店し増収を確保した
・原材料高を受けるなか、値下げを実施するが、想定より客足が伸びなかった
・今年、秋冬物から商品力の強化に着手予定(デザイナー職を補充)。
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