【10月28日】マーケットレポート 『ECB、2会合連続0.75%利上げへ』
本日の市場
●株式市場&債券市場
【外国市場】
・取引開始前に発表された米7~9月期の実質GDPの成長率が市場予想を上回ったことが好感された
・前日決算発表のMeta(Facebook)の株価が▲25%安とナスダック全体を押し下げた
【東京市場】
・前日の米ナスダック指数の下落などから、軟調地合いとなった
・日経平均は足元で上昇基調にあったため、利益確定売りも出やすかった
・一方で、米長期金利の低下を背景としたグロース株への買い意欲は根強く、日経平均を下支えした
●為替相場
・FRBによる利上げ幅の縮小との見方から円買い・ドル売りが優勢だった
本日のトピック
①ECB、2会合連続0.75%利上げへ
欧州中央銀行(ECB)は27日の理事会で、政策金利を0.75%引き上げると決めた。
・ユーロ圏の物価上昇率は10%近くと過去最高の水準(米国を上回る上昇率)
・今回の利上げで「政策金利=2.00%」
・2023年に欧州経済はマイナス成長に転落するとの予測も増える
②米GDP7~9月、2.6%増
米商務省が27日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)は、前期比+2.6%増であり、市場予想を上回った(市場予想=2.3%)。
・【1~3月期】▲1.6%減 → 【4~6月期】▲0.6%減 →【7~9月期】+2.6%増
・3四半期ぶりにプラス成長に戻ったが、経済はむしろ減速が目立ち始めた。
・個人消費は、
【4~6月期】+2.0%増→【7~9月期】+1.4%増。
・CPIの上昇率は、
依然8%台で高止まりしている。
・住宅投資のは、
【4~6月期】▲17.8%減→【7~9月期】▲26.4%減。
・住宅ローン金利は、
【10月中旬】7%台(21年ぶりの高水準)
・利上げ効果が経済全体に波及するには半年〜2年ドホかかるが、金利の動きに敏感な住宅などは先に影響が出る。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?