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【金融マーケット勉強 #2】消費者物価指数(CPI)を簡単にまとめてみる

皆さん、消費者物価指数について学生のころから知ってましたか?私は銀行に入行後に初めてこの単語に出会い、意味がわからなすぎて発狂してました(笑)。そこで、あの頃の自分や社会人なりたてでよく意味が分からない人向けに、ざっと消費者物価指数(CPI)についてまとめてみたいと思います。

消費者物価指数(CPI)とは?

意味

一言でいうと「モノの値段が(昨年から)どれくらい上がっているかを測定したもの」です。
例えば、「CPIが前年比+10%」という結果だった場合、昨年100万円だったものが今では110万円になっているということを示します。

ちなみにネットで検索するとこのように説明されています(私はこれを見てもよく分かりませんでした...)⬇⬇⬇

全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するもの。すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを指数値で示したもの。

総務省統計局HP

消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標。

SMBC日興証券HP

出所

それぞれの統計はここが発表しています。

日本→総務省統計局(毎月19日を含む週の金曜日8時30分)
アメリカ→米労働省労働統計局(毎月13日前後)
ユーロ圏→欧州連合統計局
中国→中国国家統計局

算出方法

算出方法は以下の流れで行います。
①基準となる年を決めます(基本的に2020年、2025年など5年ごと...)
②算出したい年の価格を調べます(日本の場合、総務省統計局の小売物価統計調査でわかった小売価格を用います)
③「①の価格」と「②の価格」を比較し何%上昇しているか算出します
④算出したい品目の「③の価格」を加重平均します

品目が「食品」と「ガソリン」だけと仮定したときの具体例
計算式

総合とコアの違い

総合CPI…全品目を対象に算出したもの
コアCPI…総合から食品およびエネルギー価格を除いて算出したもの

インフレ(物価上昇)の要因は、
・強い消費による(人が多くのものを買う)ものと
・サプライチェーンによるもの(ウクライナショックにより、エネルギーが海外から輸入できないetc...)
の2つがあります。

コアCPIを見ることで、消費が要因となるインフレがどの程度起こっているかを見ることができます。
今のアメリカは、消費によるインフレを抑えようとしているので(どちらかというとですが)、コアCPIの方をより重視しているようです。

国別CPI数値

日本

<前年同月比>
10月総合CPI:+3.7%
10月コアCPI:+2.6%

(出所)総務省統計局

アメリカ

<前年同月比>
10月総合CPI:+7.7%
10月コアCPI:+6.3%
<前月比>
10月総合CPI:+0.4%
10月コアCPI:+0.3%

(出所)米労働省労働統計局
(出所)米労働省労働統計局

おわりに

というわけで本当に簡単にまとめてみました。今後は「CPIの内訳」や「国別比較」、「政策金利との比較」など色々とまとめて投稿していこうと思っているので、よかったらまた見てみてください。

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