【11月23日】マーケットレポート 『中国感染拡大、海外市場に不安』
本日の市場
●株式市場&債券市場
【外国市場】
・米長期金利の低下で米株の相対的な割高感が薄れ、相場を押し上げた⬆
・年末商戦を見込んだ消費関連株全般(ホーム・デポ、ナイキ、ベストバイ、ディックス・スポーティング・グッズetc.)に買いが広がった⬆
・米原油先物相場が一時3%上昇したことで、石油のシェブロンや、化学のダウ、建機のキャタピラーも上昇⬆
【東京市場】
・1ドル=142円台前半まで円安が進行したことで、輸出関連銘柄の企業収益が改善するとの期待から買われた⬆
・時間外の米株価指数先物相場の上昇をうけ、幅広い業種が買われた⬆
・後場は、新たな手掛かり材料に乏しい上、東京市場は翌日休場のため様子見ムードが漂った⬇
【アジア市場】
・中国本土でコロナ感染者数が2万8000人と過去最多に迫った。それによる部分的な都市封鎖を背景に売りが先行⬇
・一方で、中国当局による経済対策への期待を背景にした買いも入り相場を支えた⬆
●為替相場
・米長期金利の低下により、日米金利差縮小をうけた円買いドル売りが優勢
本日のトピック
●中国感染拡大、海外市場に不安
中国での新型コロナウイルス感染拡大が再び市場を揺らしている
・21日の中国本土の新規感染者数は、2万7899人だった(過去最多は2万9317人)
・部分的なロックダウンなど感染対策が広がる
・多くの中国関連資産の価格が下落している
○トリップドットコム ▲4%安…(旅行予約サイト大手の中国企業)
○中国国際空港 ▲1.7%安
○エスティ・ローダー ▲6%安…(売上高の3割を中国で稼ぐ)
○ナイキ ▲2%安…(中国での売上比率が15%を占める)
○テスラ ▲7%安…(上海に主要な生産拠点を持つ)
○パラジウム ▲5.8%安…(中国が需要の2割強を占める)
○すず ▲6.6%安
○亜鉛 ▲4.1%安
●仕組み債、手数料の開示義務化へ
金融審議会は22日、仕組み債やファンドラップなどの金融商品について顧客が負担する手数料の内訳を開示することなどを義務付ける方針を示した
・販売会社に「顧客の利益を損なう可能性のある情報」を顧客に提供するように義務付ける
・具体的な開示内容は以下の3つを検討している
①顧客が支払う費用のうち、販売会社が組成会社から受け取る手数料の割合
②組成会社や販売委託元との資本関係
③他商品と比べてその商品を販売した場合の営業員の業績評価上の取り扱い
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