コーヒー
僕はコーヒーが好きだ。 家でも飲むし、職場でも、カフェでも飲む。
幸いなことに、いま住んでいる国には、旧宗主国が持ち込んだコーヒーを生活の一部として楽しむ文化があり、カフェは一種の社交場のような役割も果たしている。
だから、街中のカフェの数は日本より多いし、どんな田舎にも、何軒かはカフェのようなもの(屋外とかトタン屋根の小屋とか)がある。
まあ、僕は友達も少ないし、カフェに行く時は大体いつも一人で、本を読んだり仕事をしたりしているのだけれど、
そこには、一杯のコーヒーで何時間もカードゲームをしている若者や、居眠りをしている人、将棋のようなギャンブルに夢中の兄貴たちなど、様々な人種が生息している。
僕はビビリだから、少し長く滞在する時は、ついつい2杯目を頼んでしまうのだけど、現地人たちは、たった一杯で何時間も自分たちの好きなことに精を出す。
店員も嫌な顔一つをしないし、なんなら自分たちも隙あらばスマホのゲームに興じていたりする。
「コーヒーを飲む」というのは、自分の好きなことに時間を使うという口実で、今日も多くの人たちが、その合言葉を盾にして、各々の人生を有意義にしようと目論んでいる。
なんだか最初に書こうと思っていたことと全然違ってしまったけれど、とにかく、僕は明日もコーヒーを飲みに行くだろうっていう話。