部下の「承知しました」に感じる違和感
部下からの反応「承知しました」
部下たちからのチャット返信が「承知しました」だけで終わることがあり、「本当に承知してんの？」「承知しさえすればいいと思ってない？」と思うことがしばしば。
「了解しました」と「承知しました」では、前者は目上の人に使うには失礼に当たる。上司からの指示には「承知しました」で答えよう！と言われるようになって久しいが、ただ単に承知すればいいってもんじゃない。
もうちょっと、「あなたにしかできない」反応を求めてるんだよ
例えば上司から、「今月の営業は、先月の反省を生かし、〇〇をしたらいかがでしょうか。」と投げられたとする。あなたはどう答えるだろうか？
私だったら間違いなく、上司が投げかけてきた「〇〇」という戦略について意見を述べる。そして、〇〇をよりよくするための方法があれば、それも添える。
もし、その時点で上司が提案してきた〇〇よりいい案がなかったり、上司の〇〇という戦略が「いいね！」と思えば、
「ありがとうございます！私も、〇〇をすることがもっともいいと思います。具体的な方法について打ち合わせのお時間をください」など、同意と自分の意見を述べる。
そう、私が求めているのは、単なる同意ではなく「意見」なのだ。
本当に承知してるのか？
自分の意見がなく、ただ人から出された指示をこなすだけなら誰でもできる（そろそろ、AIが全部やってくれちゃいそうだ）。
本当に、上司から飛んできた指示に100％承知してることなんてあるだろうか？少なくとも私は、ない。何かしら、その指示について思うことがある。
それを聞きたいんだよ。
自分の意見。どのようにしたら持てるようになるのか
とはいえ、こんな反応を彼らに求めるのはかわいそうなことなのかなぁ、と思う。彼らのパーソナリティによるものが大きいかもしれないが、（私が見る限りでは）彼らは日常、家と職場の往復であり、自分の人間としての幅を拡張するために、
誰かに会ったり
旅行したり
本を読んだり
ということは全然していないように見られるからだ。
自分の意見というものは、自分以外の人の考えに触れて、且つ「これ、私だったらどう考えるかな？」という思考が働いて初めて出てくるものだと思うからだ。
「外でいろんな人と会ってこい！」とは強制できないが
今のご時世、私から、「異業種交流会に行ってきて」とか、「この本を読んで」とか強制できない。（まったくやりづらい世の中になったもんだ）
せめて私にできることと言ったら、やんわりと、自分の経験談を伝え、部下自身の気付きを促すことくらいだろうか。
それでも気付かず、ずーっと、現在地点にとどまりっぱなしならば、その人はそこまでだと思うしかない。（他人を変えるのは大変だし、ちょっとやそっとの働きかけでは絶対変わらない。自分で衝撃を受けないと。）
今後もきっと、「承知しました」としか返さない部下たちは、「あ、なにも考えてないな」という捉え方をしてしまう。当然、評価にも影響してくるだろう。
大事なのは、その人自身の意見をきちんとアピールすることである。
最近「承知しました」とだけ返していたみなさん、今月は、「承知しました＋α」を心がけよう。
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