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カナダ全国に広がるのトラックデモ

アンチワクチンに端を発するデモがカナダで続いています。
発端はトラックドライバー達でした。

アメリカとカナダ間、エッセンシャルワーカーはワクチン接種なしで通行が可能でした。しかし、カナダ・アメリカ両政府がワクチンなしでの通行を禁止し、職を奪われたトラックドライバーが中心となり大規模なデモが行われました。

デモの方法はトラックドライバーが日を決めて国会議事堂に集結し、中央政府に対してワクチン規制撤廃を呼びかけるというものでした。

主催者は「ワクチン規制だけではなく国民全体の自由に関するデモである。」と標榜しています。

結果オタワに集まったトラックは渋滞を巻き起こし、ホーンの音で騒音をまきちらし、全国民からの顰蹙を買うことになりました。
デモはナチや白人至上主義者の主張の場としても使用される場面も見られました。

アルバータ州のアメリカ・カナダ国境ではトラッカー達が通行を禁止された国境を閉鎖し、生活に必要な物流を妨げています。

また、デモはトラッカーだけではなく大型の車両を持つ農民などにも広がり全国の主要都市でもオタワのようなデモが行われています。

これに対し、アンチワクチン派はこのデモを素晴らしい、報道は平和的なデモの中の一部の心無い人だけをクローズアップして視聴率をかせいでいる。国民の多くが自由を求めている証拠だと主張しています。

また、デモを否定する人の中には「デモの首謀者は主張とは関係なくクラウドファウンディングを利用して大きな利益を得ている。これは一部の首謀者によるビジネスデモである。」と分析する者もいます。

平時から考えると、国境の閉鎖や主要道路の閉鎖は橋などを破壊するテロと変わりません。それを即座に撤去しないのはカナダ政府がデモを利用して、カナダ国民の主張や発言の自由が確保されていることを世界にアピールするだめだと考える人もいます。

様々な意見が飛び交う今回の事件は、疫病で住みにくくなったカナダ国内を更に混乱させたのは間違いなさそうです。

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