マガジンのカバー画像

bandshijin 音楽ブログ

344
音楽ブログ『∴bandshijin∵』の記事を紹介する記事集。
運営しているクリエイター

#歌謡

ヘドバとダビデ『ナオミの夢』幸せの観念、大衆歌は過渡期の薬効

ヘドバとダビデ『ナオミの夢』幸せの観念、大衆歌は過渡期の薬効

言語の隔たりをこえるとき、観念や抽象の度合いが高まる気がします。“Come back to me”と唯一の英語のライン。戻って来てほしい存在の素性は特定の個人かもしれませんし、幸せそのものの象徴にも思えます。ヘドバとダビデ『ナオミの夢』と、歌手名と曲名が並ぶとインパクト。

さいたまんぞう『なぜか埼玉』 無表現の沼歌

さいたまんぞう『なぜか埼玉』 無表現の沼歌

私の住む街の北端は言葉の意味さえも飲み込む闇の玄関口と思わせる。プロデュースされた?手ぶらの中年のような歌唱が無味の味わい。

梓みちよ『メランコリー』 さよならの緑、喜多條忠の赤紫

梓みちよ『メランコリー』 さよならの緑、喜多條忠の赤紫

緑のインクにさよならの意味がある? Greensleevesの緑色と不吉の類の関係を思い出す。メロディやコードは1コーラス中には大きな反復の無い構成。細切れにするとFメロにまで到達か?! 拓郎さんのユニーク作。

最近ふれた音楽の話#24&25 話題:『恋の季節』『夜明けのうた』『瀬戸の花嫁』『亜麻色の髪の乙女』ほか懐メロ・歌謡もりだくさん

最近ふれた音楽の話#24&25 話題:『恋の季節』『夜明けのうた』『瀬戸の花嫁』『亜麻色の髪の乙女』ほか懐メロ・歌謡もりだくさん

ピンキーとキラーズ『恋の季節』“夜明けのコーヒー”に千万の含蓄

いずみたく大好きの私はいずみたく漁りしちゃう勢いです。加山雄三『君といつまでも』の作詞も担当している岩谷時子といずみたくの共作がピンキラ『恋の季節』。

サビといえば広い音域をダイナミックに聴かせる!というポップがあってもいいですがなんとこの曲ではほぼ短3度の音域におさまっています。このシンプルさが愛される曲でいつづける理由かもしれ

もっとみる
『オー・チン・チン』ハニー・ナイツ 喪失の哀歌

『オー・チン・チン』ハニー・ナイツ 喪失の哀歌

Dm6は、第3音と6thの音「シ(ナチュラル)」の関係が増4度。この音程は非常に強烈で不穏な印象をもたらす。男児と成熟した「男」の狭間で揺れ動く、発達途上の何者かの心を表しているのか。 『オー・チン・チン』ハニー・ナイツ 小林亜星作曲、里吉しげみ作詞。