本番で成功するには?
未来はわからないから
頑張ったって夢がかなうかどうかはわからない。
でも、私はあきらめない。
まだ、自分で思いつく限りの努力を全てやっていないから・・
練習通りに弾けば良いのか?
私はピアノ講師をしているので、生徒に本番の心構えを話すことがあります。
「いつも通りにね。」
「リラックスして、練習の通りに弾けば良いんだよ。」
講師になりたての頃は、生徒にそう話していました。
でも、考えてみれば「いつも通り」になんて弾けないのです。
今、思えば生徒さんに申し訳ないことをしました。
未来のことを決めろと言っているのですから、ひどい先生です。
発表会で弾くのはいつも弾いているピアノではありませんし、温度や湿度、お客さんの人数によってもピアノのなり方は変わってくるのです。
そして、演奏を毎回100%同じにすることは不可能ですし、そんなことを求めているのなら生の演奏なんて必要ないわけです。
毎回、違うからこそピアノは楽しいのですから・・
なるべくリラックスして弾くという事に関しても、未来の事ですからできるかどうかはわからないのです。
それができる方法があるなら、プロのピアニストやスポーツ選手はとっくにやっていることでしょう。
未来は変えられない 変えられるのは?
だから、私は生徒に言います。
「できる準備を全てやろう!」と・・
未来はわからないけれど、今できることは全てやる。
だから、ピアノの練習だけではなく、
お辞儀の練習も、歩く練習も、当日履く靴での練習も、持ち物も、朝起きる時間の調整も考えられることは全部やります。
本番の前に生徒が不安になったら、その不安を取り除く準備を提案します。
そして、本番前舞台袖で素晴らしい準備ができたことをほめてあげます。
自信が生まれる理由
準備が完璧にできると、「準備ができた」という自信が生まれます。
未来はわからないけれど、今は自分が変えられるのだから!
わからないことで悩むのではなく、
自分のできることを努力してほしい。
私自身も、「準備」を大切にしています。
準備をきちんとやっていなくて、失敗したこともありますけどね・・・