『仮面:虚飾の女帝・小池百合子』横田 一著、扶桑社、2020

感想

そんな小池と対照的だったのは、立憲民主党代表特別補佐の小川淳也衆院議員だ。発展途上国並みのPCR検査数を問題視、2020年4月24日の厚生労働委員会で岡江さんが亡くなった経過を紹介し、

「救えた命である可能性があるのではないか」と加藤勝信・厚労大臣を追及した。「(岡江さんは)4月3日に発症されたと報道でお聞きした。6日まで自宅で様子見をすると。そして容体が急変されて入院されてそのままだったと。これは、早期に例えば病院に収容して治療薬として期待をされているアビガンなどの投与があれば、救えた命である可能性があるのではないかと私は素人ながら思いますが、大臣、いかがですか」

この質問に対して加藤大臣は逃げの答弁に終始した。メディアは岡江さんが亡くなるまでの経過を報道していたのに

「個別の経過を承知していない」として、小川の質問への具体的回答をしなかった。そして「亡くなる方を最小限にしていく。重症化を予防していく。これは大きな目標として掲げさせていただいている所ですから、引き続きその目標の実現に向けて医療提供体制含めてしっかり取り組ませて頂きたい」

という一般論でお茶を濁したのだ。

p. 62

加藤、使えねぇなぁ…


第3章 キャッチフレーズだけで中身のない“小池劇場”に翻弄された日々

どっちつかずの政策に現場は大混乱

「築地を守る」と熱っぽく語った「改革派知事」の小池が、「希望の塾」で発掘した”小池チルドレン”候補を引き連れて、守旧派自民都識に戦いを挑んでいく。こんな善悪の治ショーが連日のようにワイドショーを中心に流されて、小池の『仮面』はどんどん厚みを増していった。

pp. 142-143

どうしても「年増の厚化粧」が浮かんでしまう…



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