Vチューバー(戸定梨香)の県警動画問題:結局、無難なやつにしましょう…
この問題については賛否両論ありますが、その前に議論の整理を。
・表現の自由への制約?:行政の広報には該当せず
これは県警が行政目的で使うものなので、表現の自由とかは関係ないと思います。フェミニスト議連も、この vtuber自体の活動に反対している訳ではありません。
・そもそも、なぜvtuberを使うのか?:対象は若年男性
そもそも、自転車事故を起こすのは若年男性が多いので、彼らの目を引きやすいものを選んだのだと思います。
・その若い世代は問題視してないけど?:少数派問題
この調査はサンプルサイズが小さいので微妙ですが、確かに男女問わず少なくとも若い世代にはあまり問題視されていないでしょう。
問題は、上記の調査で20人中1人、性的だと感じる人がいたという点でしょう。
「女の子が男性目線で描かれている気がして違和感がある。もう少しスカートを長くした方が良いと思う」(女子高校生)
この人はそこまで不快感をあらわにしていませんが、人によっては嫌な人もいるでしょう。
正直、こういう広告は大多数の人にとってはどうでもいいものです。だとしたら、それを嫌悪する少数派がいるなら、わざわざそんなことをしないのが賢明です。
もちろん、この少数派への対応をどこまでするかは難しい所があります。少数派でも声を上げるのは少数派の中の多数派、ノイジーマイノリティー、本当の少数派は声もあげられない、みたいな議論は十分にありえます。結局のところ、この問題の落としどころは「少数派の意見を重視した常識」という、これまた無難な結論になりそうです。
・ミニスカート、へそ見せは性的なのか? 女性への偏見を助長するのか?
そもそも、ミニスカート自体は女性解放の象徴として登場しています。また、へそ出しルックも同じような文脈があるようです。
ただ、これも女性が勝手にやる分には問題はないのですが、公的な場面でこうした格好をした女性を登場させるとこは、そういう格好を推奨していると受け止められても仕方ない部分もあります。
もちろん、公的な場面でも「女性の服装の自由」みたいのを訴えたい時に、敢えてこういう格好をした女性を登場させることはありだと思います。
・結局、どういう格好をすれば(させれば)良いの?
こうした議論をしてみると、もうどんな格好をしてもダメなような気がしてきます。逆に、女性にガチガチに肌の露出を抑えると、今度は「お前はタリバンか」となりそうです。
結局のところ、無難な恰好をする(させる)のが一番だと思います。もちろん、そうすることでキャラクターの魅力は下がり、広告効果は低下してしまうかもしれません。ただ、現代はメンドクサイ世の中です。もう、しょうがないと思って諦めるしかないでしょう。
・やっぱり日本の萌えは国際的には特殊:特にミニスカ
1つ注意しないといけないのは、やっぱり日本の「萌え」は気持ち悪いと思う人が一定数いるということです。マンガ・アニメ文化に慣れていない人にとってはそうでしょう。
特に日本以外の文化で育った人にはそういう感覚が強いと思います。
日本も今後は国際化していくので、そういう視点も十分に考慮する必要があります。
気になったので、女性向けの助成アニメであるセーラームーンやプリキュアを改めて見たのですが、確かにミニスカが圧倒的ですね。特にアニメのキャラで足が細く長めに描かれているので、余計スカートが短く見えます。冷静に見たら、ちょっと異常かもしれません。
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