【Bandido】伝説のBGAカンストプレイヤーとの協働プレイを一手ずつ解説する
こんばんは。Mr. Bandidoです。
ついにBGAでお会いできました。
8,700勝超のカンストを迎えた、伝説のBandidoプレイヤーさん。
今回は伝説のプレイヤー(以下、Bプロさん)との一局を
終えたばかりの自分が、一手ずつ、解説します。
ゲーム譜
一手目(Bプロさん)
Bプロさんは枝カードを選択。黄色の配置。私もこの初手なら「選ぶカード」は同じですが、思考停止で赤に置く癖があります。おいてみればなるほどの一手でした。この配置は自分の次の一手であるFカードを意識しているものと思われます。下側の出口が3連※で、Fカードと相性が良いです。わざわざ相性のいい形を作れるのならこちらがいいです。
二手目(Mr. Bandido)
私は馬カードで、上方の右側、ひとつ飛びを解消して右上L型にするのを狙いました。下方の3連出口はキープしておきたい良形なので触らない一手を選びました。
手札三枚目のU型で二連出口を閉じることもできますが、わたし自身のハンド、Bプロの初手の手出しが枝カードだったのでお互いアグロに良いハンドではないと見える、加えて【場】も整わずアグロ戦略に合いません。この時点で最速アグロ戦略は見切り、出口4カードの消化から入ることにしました。
三手目(Bプロさん)
ここでBプロさんはFカードを選択。最高効率で出口封鎖する一手。私もこの一手が最良だと思って打てるでしょう。残りの手札の二枚も軽いカード、Lカードなので先行き安心な状況です。
四手目(Mr. Bandido)
本譜は黄色4番を一手にして右L字と上方3連出口を作りにいったのですが、感想戦でAの枝カード置きが一番味の良い一手に見えました。反省の一手です。
良形は1ゲーム内で使い古されると価値を落としていくもので、3連出口は既に一度消費した良形です。既に3手目で消化したFカードはもう山札に1枚しか残っていないし、向きも合わない。そもそも1手目の三連出口は見通しがあったから強いのであって、現時点で見通しのない3連出口は価値のあるものではないのです。
一方で、Aの枝カード置きは子犬カードにBと黄色の両方で役割を持てる状況にしてくれるので、たとえパートナーが上方に置いてもどちらかには置ける形にできる、という意味で強いです。
五手目(Bプロさん)
Bandidoでは交互に作業を行うので、同じ場所で作業をすると互いのカードが噛み合わず干渉してしまうことがあります。そうならないように、必要な場面では手を抜くことも必要になってきます。そしてこの盤面では、下方側から閉じていき上方でフィニッシュすることが予想されるので、上方側に集中できるような準備をするべきタイミングでもあります。この一手は【上方の手抜き】と【下方の閉鎖】2つを取りに行く強手です。実際、私はこの手に救われました。
六手目(Mr. Bandido)
実は4手目で検討した手をここで打っています。が、あまり良い手ではないのが分かるでしょうか。Bプロさん、この6手目で長考に入りました。上方の3連を綺麗に閉じる手立てが1枚(赤のFカード)しかなかった上に、この枝カードを配置するとその1枚すら置けなくなってしまう、必ず二枚以上使わなければならないロスの一手になってしまったのです。そこで編み出された先生の一手を御覧ください・・・
七手目(Bプロ先生)
この一手。馬カードを消化する一手。出口のロスなく、しかも右上2連出口からの伸びで、馬カードからの出口も受けやすそうな形にまとめてもらいました。危なかった、、救われました。
八手目(Mr. Bandido)
【場】が引き締まった一手。A・B・CのL字トラップとDの二連出口で、ある程度の絞り込みができるようになりました。
九手目(Bプロ先生)
「じゃあ、ここから仕上げますよ」という合図のUカード。Uカードは2連出口を無条件に閉鎖できる唯一のカード。切り札級に強いので、最重要な局面で使われる事が多いです。今回の場面では、残りがL型トラップだけで構成されている盤面なので、もし私がL型非対応のカード3枚を手札にしていたら手札引き直しが可能になり、引き直せばほぼ確実に懐中電灯系カードを引けるでしょう。『今、まさにUカードを切るべき最重要な場面』であったことに間違いなく、短時間の中でこの判断ができることにただただ脱帽です。
十手目(Mr. Bandido)
黄色の10の向きで十字を差し込んだのが本譜。青色のBも使えますが、2連出口を閉鎖する役割のときまで温存。この温存する判断は正しかったと思います。
問題は十字の向き。赤色Aの向きで置くのがベストでした。もちろん次の一手で手札にあるJ1カードからケアできますけど、緑色CをBプロ先生が持っていれば、手札Bを使って節約できた可能性があります。持っていなければJ1カードを切るだけなので、配置するだけ得になった場面でした。
とはいえ本譜は「その置き方するってことは閉じられるカード(I1・J1)持ってるんだね」と先生にアピールしたとも言えます。
十一手目(Bプロ先生)
文句なしの最強手。全部で4枚入っているL1カードの2枚目です。これで残りは出口が二箇所(1つ・L字1つ)。
十二手目(Mr. Bandido)
『閉じるゲーム』なので閉じます。
十三手目(Bプロ先生)
L字トラップに置ける手はこの一手しかありません。あとは根比べです。とはいえ、出口2つ系のカードはU除いて5枚残り、懐中電灯系のカードはL1・十字除いても3枚あるので、粘ってほぼ勝ちな場面です。
十四手目(Mr. Bandido)
粘ります。
十五手目(Bプロ先生)
なぜAではなく本譜黄色で受けたのかは分かりませんでした。自分ならTカード持ってるしJ2で受けやすくするために取っておきたいと感じました。とはいえ、3回粘って懐中電灯カード3種類を1枚以上引き当てる確率は { 1-(11/14*10/13*9/12) }×100(%) ≒ 55% くらいなので、ほぼ勝てる見込みだったのだろう。
十六手目(Mr. Bandido) 着
無事終息し、ウィズコロナとなりました。
勝手なまとめ
まずは、一緒に遊んでくださったBプロ先生に感謝を。
ありがとうございました。
こうして見てみると、いかにBプロ先生の動きが先見の明に溢れているかがわかります。実力差を肌で感じるゲームでした。
そして、記事を書いてみた価値は大いにあったと感じます。少なくとも四手目・六手目のミスを整理できたこと、十手目の十字の配置の最善手は、ゲーム譜を一手ずつ追いかけてみないと見えてこなかった手です。これからも、またカンストプレイヤーさんと出会ったら(もしくは自分の気分が乗ったら)解説しますのでお楽しみください。
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