必要なのは、空(くう)だった

事務所を契約したのが3月、部屋は、和室2部屋と、洋室1部屋と、メインルーム。
そこから必要なものを揃えて行って、最後にと後回ししていたのが和室1部屋。

借りた当初から、その1部屋は、瞑想部屋だ!と言っていたけれど、ここに何を置こうか、ずーっとうーんと考えていたけど、アイディアも出てきたけれどしっくりこなかった。

その部屋はずーっとこの4ヶ月ほど何もおかず、使いもせずいて、やっと色々な設備が整って、よし最後手を加えるぞ!と思ってたのだけれど、必要なものは何もなかった。

座禅用の椅子だけポツンと用意しただけ。
けれどその空間が、何よりも大事だった。

名前は座禅部屋に変えた。

どこか何かをおかなきゃと思ってた自分がいた。
けれどこの部屋の正解は何も置かない。その豊かさを味わうということだった。

上手く言えないけれど、これがすごく衝撃的だった。
どこか何かを足さなければ、と思っていた。
多分これは人生においてもそうだ。

けど、何も足さなくてよかった。その結果、おそらく事務所の中で最も豊かな部屋になった。

あーこういう美なのだなと思った。

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