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「執着」と「諦めないこと」の違い

 何かを頑張ってる時、努力してる時ほど、「いつまで頑張ればええんや…」ってなる。


「努力は裏切らない」とは言うけど、「そもそも努力の仕方が間違ってる」パターンが頭をよぎる。


「諦めないこと」と「執着」、どちらも共通項としては「こだわること」が入ると思う。2つのの違いは、こだわった時の結果に基づく。


こだわった結果が良かったら「諦めない」とか「不屈の闘志」とか言われて、結果が良くなかったら「執着」とか「ひとつの事に囚われている」とか言われる。ある意味どこまでも結果論な概念だと思う。


「コンコルドの誤謬」という有名な話がある。音速旅客機コンコルド。沢山のお金と時間が費やされたけれど、途中から「採算が取れないからやめた方がいい」みたいな話があった。



結局それまでの過程を惜しみ、乗員みんなコンコルドもろとも爆発して死ぬという悲惨な結果に終わった。


この話は良く「損切りを躊躇わない」みたいな教訓として知られるけど、もし成功してたら「周囲の反対を振り切ってでも諦めない」みたいな感じで、我が物顔で製作者は語っていただろう。勝手な話だ。


個人的に考えた「執着」に陥らないための方法は「期限と損失を決める」ことだ。「○○までに××出来なかったら諦める、その時の失敗の損失は許容可能」だったらとりあえず信じて頑張る。期限が来たらスパッとやめる。


……というのが理想ではある。けれどもきっと躊躇うんだろう。

コンコルドの計画は欧州二国の叡智の結晶だった。そこまでの頭脳が集まっても損切りできなかったのだから、凡人には土台無理なのかもしれない。おしまい、おやすみ。

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