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Git on iPad/A-Shell

1.Gitは使えるか

iPad上にUnixライクなコマンドライン環境を提供してくれるアプリA-Shellだが、それっぽい環境を提供してくれるだけで、必ずしも完全なUnix環境という訳ではない。色々な制限はあるのだが、それでも便利に利用できることには変わりがない。

それで、Gitが使えるらしいという情報がネット上にちらほら上がっていたので、少々試してみた。

何だか、curlだかのコマンドでインストールできるような記事が公開されているが、これは、うまくいかない。

A-Shellの面倒なところの一つなのだが、A-Shell上でセルフ開発したコマンドと、ネイティブに開発されているコマンドの扱いが違うので、適当にtarボールでソースをダウンロードしてmakeをかけてコンパイルとかいうのはできない。

2.Gitのインストール

それで、色々と試してみたのだが、結局、

$ pkg install git

とかしたら、あっさりインストールされた。

どうも、こういうパッケージ関連の情報は、ネットを漁っても意外に出てこない。ま、今時、aptとかでもなく、pkgコマンドとか、中々思いつかんわな。

3.Gitの初期設定

Gitのインストールが終わったら、初期設定をするのだが、よくある

$ git config --global user.name XXXXXX
$ git config --global user.email XXXXX@XXXXXX

とか、エラーが出て、使えない。どうしたものかと悩んだが、結局、どこかにgitで管理したいディレクトリを作成して、一旦、リポジトリの初期化を行い、そこに移動する。

$ mkdir gitproj
$ git init gitproj
$ cd gitproj

その後、リポジトリ(ディレクトリ)のローカル設定を以下のように行って代用することならできそうである。

$ git config  user.name XXXXXX
$ git config  user.email XXXXX@XXXXXX

これだと、リポジトリ(ディレクトリ)毎に一々設定をやり直さないといけないのだが、現状では、これが一番簡単な使い方と思う。

ここまでの設定をした後で、git cloneとかを使うと、githubからのダウンロードもできたし、add, commit, diffなど、その他のgitコマンドも使えることは確認できた。

3.GitをA-Shellで使って何をするのか

現状のA-Shell環境は、ちょっとしたプログラムの作成とか、LaTexによる文書作成とかくらいしか、使い道がないのである。Windows, Macintosh, iOSなどのメジャーなOS上で動作する、がっつりしたアプリケーションの作成には使えないし、LinuxなどのUnix系のターミナル環境用のソフトウェア開発にも、中途半端な環境しかないA-Shellでは及ばない。

それでも、文書作成やちょっとしたプログラムの作成とか、個人で楽しむには使える環境ではあるので、いつできあがるのかも定かではない文章の作成とか、ちょっとしたホビープログラミング用途にGitは充分に活用できるのではないかと思う。


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