神はドラクエを語らない
人類が「FF派」と「ドラクエ派」に二分された時代の人間である。
私は「ドラクエ派」。
実は会社員になるまでゲームをしたことがない。
コンピューターの会社にエンジニアとして入社したら、
「ドラゴンクエストを遅れて攻略する上司の会」
と、いうものがあって(ヒラは真っ先に買ってガンガン攻略するから)、
「わにさん、ドラクエ知らないの?!
ダメだよ、絶対やらなきゃ!!
やるなら順番に!」
と、ドラクエⅠを渡されて(業務命令???)とやりはじめてハマった。
ぼうけんのしょが三つあるドラクエで、三つとも消してクリアしたら
「ええええレベル99だったのにー!」
と泣かれた。意味わかんなかった。今はわかる。すんません。
ドラゴンクエストが夢に出てくるほどハマり、
ゲーム雑誌にライアンとトルネコが会話する一コマ漫画を投稿して採用され、記念品はアリーナのナフキンだった。
しかしながら、こんな普通の思い出を書いたところで
「自己紹介をゲームで語る」
ことには、ならんじゃろ?
おのれを げーむで 語る!
と言えば
「マインドシーカー」
一択である。
私は「マインドシーカー」をクリアした人間だ。
超能力者なのである。
説明しよう。
いや、詳しい説明はggrks
「マインドシーカー」は超能力者育成ゲームである。
ファミコンがランダムに出すテストがあって、
超能力者ならその値を左右することができるはずだ
というコンセプトのもと作られたゲーム。
クリアするには確率上えらい数字の偶然が必要らしい。
クリア者は神にも等しい存在になれる。
その通り、私は神になった。
第14回あなたが選ぶオタク川柳大賞一位ネ申de賞受賞
一度なるとずっと神らしいから、
まぎれもなく私は神だ!
こうして予言は実現した。
当然ながら、私には超能力がある。
それは
「自分には役に立たないものを懸賞で当てる能力」
である!
過去には、広島カープと横浜ベイスターズの試合を見に行ってチケット番号の抽選でベイスターズの選手の写真入りTシャツを当て
広島ファンなので同僚の横浜ファンにあげて喜ばれた。
直近では、米が欲しくて応募した懸賞でプロジェクターを当てたばかりである。我が家にプロジェクターを使うほど広い部屋はない。
しかも、この能力は遺伝する。
息子が二歳のとき、ダンナに抱かれてわけもわからずガラガラくじを回させられて一等ネックレスを当てた。私が喜んだ。
そして息子は十歳のとき、じじばばと買い物に行ってやはりガラガラくじを(自転車!自転車当たれ!!)と思いっきり念じて回してコシヒカリを当て、ばーちゃんにえらい喜ばれた。
人生は運のつり合いがとれているので、私も息子も事故に遭いやすく怪我をしやすい。
自分の利益になってない運で不運を呼ぶのは納得いかないがそれはそれ。
宗教の勧誘には
(私が神なのに)
と、まず思ってしまうので入信しないというメリットはあるかもしれない。
いやぁー神って結局人に福を与える存在なんすね
自分がなっても特に得はないっすよ。
人類に「マインドシーカー」は必要ない。