カレー3連発スペシャル
3連発スペシャルカレー、と一度入力してタイトルを付け直した。
「なんか趣向の違うカレーが、食べた頃合いを見計らって小盛りで3連続で提供されるカレーなのかな!それって素敵だよね。紛うことなくスペシャルだよね。私も食べてみたい。食べてみることで素敵になりたい」
そういった動機でアクセスされると期待外れの記事となる。
だからその可能性を排除した。
だがしかし、2日で3食のカレーを食べし男が、確かに美味しいカレーたちを紹介していこう。
まずは5月31日のランチ。2019年で56食目のカレー。
久しぶりすぎる、高尾のムナルでキーマカレー。
画面の約フィフティーパーセント、つまり半分を埋め尽くすのは何だ!?
ナンだ!!!
僕をカレーの世界に引きずり込んでくれたムナルのカレー。
色々食べて帰ってくるとやっぱり大好きな味。
なんといってもナンが非常に好み。
モチモチなだけでなく、表面にパリッと感を持ち合わせているのが最高だ。それでいて決したクリスピーではない。絶妙なパリモチ。パリ名物のほうのパリモチじゃないパリモチ。
あとムナルの中辛は結構辛くて、ライスとナンとサラダで辛さを逃がしながら食べ進めるのも好き。
900円未満でお腹いっぱいになるし。高尾山からの登山客にもおすすめしていきたい。
メニューの裏面をよく見たらダルバートもあった。
初めて来たときは、ダルバートとは僕にとってただの記号であったものだ。今度食べてみよう。
そして自分でも完全に予想外。
ムナルから7時間後、5月31日の夜に57食目のカレーを食べることになるのである。
八王子「らーめん れんげ」でサイドメニューのミニカレーライス。
ラーメンとセットだと100円という誘惑に負けた。
そしてこれがなかなか侮れなかった。
具はないものの、溶け込んでいるであろうビーフを感じられる欧風カレー。コクがあって飽きが来ない。
メインの鶏白湯つけ麺も「スープは濃すぎないけど決して薄くなく、絶妙なバランス。ごろごろ入った鶏肉の旨味が引き立っている」という文句のつけようがない味だった。
なぜ写真がないのか。簡単だ。僕はカレーの話をしに来ている。それだけのことだ。
つけ麺よりカレーの味が濃いので、カレーライスをおかずにつけ麺を食べるという体験をした。これで100円はありがたい。ごちそうさまでした。
そして6月1日の夜。本年58食目のカレー。
お待たせしました、レディース・エン・ジェントルメン。
みんな大好きchichica。海老のレモンクリームカレー。
・・聞こえる。聞こえるぞ。
画面の向こうから皆さんの歓声、むせび泣き、咆哮、怒涛、驚嘆、神への祈りその他の言葉にならない叫びの数々が。
そうだよね。この美しい盛りを、待ってたよね。
海老のレモンクリームカレーという、かなり攻めたように見えるこのカレー。
実際に攻めているし、いや攻めているのに、それ以上にこの調和はなんだ?!何が起こってるんだ?!
本当に驚かされた。個人的に、最近の限定カレーでも一番好きかもしれない。
さらに、レモンと聞いて、ルーに絞って入れてあるだけかと思いきや・・なんとスライスされたレモンが入っているのである。
そしてこのレモンとルーの調和がアンビリーバブル、believe(信じる)が可能(able)であることを意味するbelievable、そいつを頭から否定する(un)ことで信じられないという意味になるでおなじみのunbelievableだ。
こんな繊細なバランスで美味しすぎて、レモンを咀嚼しながらまたもや衝撃が走る。
chichicaは何回行ってもこれだから、何回でも行かざるを得ない。ありがとうございました。