スープパスタとナイジェリア料理
窓ガラスにとても強い風が叩きつけていて、昨日の予定が昨日で良かったと心から思っている。自分の中の概念の【風】じゃないやつの風だ。
これを強風と言ってみると、いきなり扇風機っぽい。リモコンで切り替えられそう。
今きているやつはスケールが違うし、人知の及ばぬところだ。神のリモコンは僕らの手元にはない。
実際、この住宅も何センチかズレ出しそうな勢いで猛烈に吹き荒れ狂っている。
うーん・・豪風。オーストラリアふうの何かになる。日本語むずかしい。
たったいま手元に入ったニュースだと、台風という日本語があるらしい。知ってた。知ってたけど天気図で見られる渦巻きのやつだ。
台風がもたらしてる、今のこの風をなんと言おうか考えている。過ぎ去っても台風は台風だ。今その中にいる状態のことを言い表したい。
あああああっ!!!!!!
風が!!凄く!!!強おい!!!!!
さて、昨日は新宿でスープパスタ屋とナイジェリア料理のバーをハシゴした。
スープパスタは、昨日連れて行ってくれた方のイチ押し!!とのことで期待していったけど凄く美味しかった。
絶望のスパゲティーなるものが名物らしい。
しかし、こちとらお腹下シスト。名前からしてかなりの冒険になりそうなそれを、ほぼ初対面の方々が含まれる会合の中で食べる勇気は湧いてこなかった。そうさ0%勇気。
食べたいものを食べるのが僕だ。小学2年生の通知表に「偏食気味」と書かれて以来、ずっとそうやって過ごしてきた。これからもそう。大丈夫だ。
アサリ塩味のスパゲティー。
結構からく、ジェノベーゼが効いておりとても美味しかった。
アサリの出汁が出てるスープも全部飲み干したかったけど、口へ運ぶたび、スープに浮いている辛さ物質が喉に張り付いて辛さ成分が直撃。都度むせそうになるので途中で断念。
スープパスタを完食した一同は新宿3丁目をぷらぷら歩き、よさそうな店を探してビルの上階までくまなく目を光らせる。
すると「アフリカンレストラン」の文字が飛び込んできた。
距離感が、ほぼ初対面に毛の生えたメンバーたちが混ざる中で、店で失敗するとかなりの痛手となる。その点アフリカンレストランときたら、もう入るだけで面白い。
半ば勢いで入った店内は、居心地の良いバーだった。
お兄さんに初めての来店であることを告げると、ナイジェリア料理やアフリカのお酒が飲めますと説明してくれる。
ナイジェリア料理・・何も思い浮かばない。でもそれがいいじゃないか。
マスターは現地の方だった。
細かな心遣いが行き届きつつ、陽気でフレンドリー。
お客さんには快適に過ごしてもらいたい、という思いを感じさせてくれ、それが居心地の良さにつながっている。
早速、ナイジェリア料理の「スヤ」をオーダー。
網焼きした羊肉に、特製スパイスをふったもの。ナッツが効いている。
店内の照明の関係で写真ではこれが限界なのだが、とても美味しかった。おつまみとして日本でももっと広まってても不思議ではないくらいだ。
セネガルのビール、「ガゼル」はとてもライトな口当たりだった。
このあとは「オゴゴロ」というナイジェリアのお酒を飲んだ。
マスターに瓶を見せてもらったら、ジンに木がビッシリ詰まってつけ込んである。味はなんとも【木】なんだけど、飲みにくいことはなかった。
僕たちはとりとめもなく、しかし盛り上がり、11時半くらいまで居座らせてもらった。最後に頼んだガリアイス。
写真には写らない美しさがあるから。
この意味をやっと正しく理解できた気がする。
ガリは生姜ではなくてキャッサバとのこと。帰ってから調べた。つまり、ガリとは何か分からぬまま完食した。
しかし「これを食べるためだけに来てもいい!」と言い始めるメンバーがいたくらいに、本当に美味しかった。
スープパスタもナイジェリア料理屋も、ぜひとも違う料理を食べてみたい。
「電車?全然大丈夫!」と言いつつ乗った電車が意外と終電だったことを記し、昨日はとても楽しい夜だったということを示しておきたい。
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