見出し画像

中枢性感作とはなんぞ?

こんにちは!
パーソナルトレーナー/治療家の牛窪 逸人(うしくぼはやと)です。 

皆さんは、中枢性感作という言葉は聞いたことありますか?

本来は、痛みと感じないはずの刺激に対して痛みを感じてしまう現象のことです。

今回は、施術者が知らないと不定愁訴と間違えてしまう「中枢性感作」についてご紹介していきます。

⭐︎定義
中枢神経における痛覚過敏を誘発する神経信号の拡大」と言われています。

つまり、人間は末梢(手、皮膚)に刺激が入り、中枢(脊髄、脳)に情報が送られて感覚を得ることができます。

この末梢から入った刺激が、中枢神経の伝達路を通っている時に誤作動を起こして、感覚が増大するように作用してしまった状態を中枢性感作と呼びます。

この状態になると、脳が本来持っている下降性疼痛抑制系という痛みを抑えてくれる機能も低下するため、うつ状態や睡眠障害、※アロディニアを引き起こしてしまう可能性があります。

アロディニア
通常痛みとして認識されないはずの圧迫や寒冷などの非侵害刺激が痛みとして認識されてしまう異常感覚のこと。末梢神経損傷,帯状疱疹,糖尿病性神経障害,抗がん剤による副作用などによる神経障害性疼痛

過敏性腸症候群や顎関節症、偏頭痛などでも起きる可能性があるので、意外と身近に症状が発症している方がいるかもしれません。

「この人、痛みに敏感だな・・・」
「軽く触っているのに・・・」

やたらと痛がる人を担当した時は、このnoteを思い出してみましょう。

毎日、臨床にまつわることやトレーニングについての発信をしております。

牛窪のことを知りたい!と興味を持っていただいた方はぜひこちらからチェックしてみてください!

いいなと思ったら応援しよう!

うしくぼはやと/若返り専門トレーナー
いただいたチップは後進育成のために使用していくのと、勉強会の資料を作成するのに役立てていきたいです。全ては人のため。

この記事が参加している募集