2020年という年を振り返る。~子供の未来は大人次第
昨年2020年は、全世界と生後半年に満たない息子を抱えた私達家族の生活を一変させる一年となった。
2020年1月頃、ニュースで“中国の武漢で原因不明の肺炎が流行している”と報道される。まだそこまでクローズアップされていないニュースだったけど、私の住む街は外国人などの往来が多い観光地であったため、『観光客に持って来られたら恐いなぁ、、』と早々に危機感を感じていた。
そう感じていた後、ダイヤモンドプリンセス⛴️のニュースが連日流れるようになる。この時すでに中国で新型コロナウイルスが蔓延していると報道されていたので、こんな時期に大型クルーズ船で世界各国に旅行に行く人の気持ちが理解できなかった。
早々に強い危機感を感じていた私と夫と、危機感を感じていない人達との温度差や違和感は、新型コロナ流行から一年経った今でも感じる事が多い。
考え方や価値観は千差万別、人それぞれ違いがあるので仕方がない。
ただ、愛する息子を全力で守らないといけない夫婦の価値観がしっかりと一致している事が最大の救いである。
夫と価値観の温度差があれば、喧嘩も増えたことだろう。
私が“肺炎”を伴う新型コロナウイルスに強い危機感と恐怖を感じる理由には、2年前の冬に抗がん剤の副作用による肺炎が原因で父を亡くしている事が強くあると思う。
息子を宿った身で遠方から急遽帰省した私が目にしたのは、みるみると状態が悪化していく変わり果てた父の姿だった。私が帰省してから1週間程で父は息を引き取った。その時に、肺炎の脅威を強く感じていた。
去年の冬~春と言えば、息子の離乳食が始まり、ハイハイやつかまり立ちなどで活動範囲が増えてきた頃で、とりわけステイホームでも忙しい毎日を送っていた。また私自身が元々インドアな性格の為、幸いずっと家にいても苦にはならなかった。
だけれど息子の事を思うと話は別で、息子には色んなモノや景色を見せてあげたいし、楽しい経験をさせてあげたいのに、それが叶えてあげられない生き辛い世の中を憎んだ。
コロナ渦で、感染の恐怖と戦いながら働いている医療従事者の方々、廃業や失業をした方、逆に仕事量が膨大に増えて休めない方々、大切な人を亡くした方、妊娠中で我が子を思い不安でたまらない妊婦さん、不安なニュースが飛び交う中これから出産をする妊婦さん、何処に行くにも人混みを避け、マスクをしないといけない子供達、子供を自由に伸び伸びとさせてあげれず申し訳無く思う親御さん、成人式が理想通りの形じゃなくなった新成人、思い描いていたキャンパスライフを送れない大学生や専門学生、遠方の家族に会えないおじいさん、おばあさん、楽しみにしていた結婚式が延期になった方々など…
本当に、多くの人々が苦しんでいる。
子を持つ親になった為か、今 強く思う。
どうか、一日でも早く
子供達が伸び伸びと生けられる世界になりますように。
子供は大人が創る社会の中でしか生きられない。
言い換えれば、大人の行動次第で、子供達の未来も変わるはず。
大人が一つ我慢をして、子供に一つ、二つ、自由に伸び伸びとさせてあげたい。
抽象的な表現だけど、私が思うことはそう言うこと。
まだまだ雲は続くけど、少しずつ、少しずつ、前に進んでいると信じたい。
※子を持つ親の一個人の意見です。価値観は千差万別なので悪しからず。m(_ _)m