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琅琊榜 第八章 百密一疏

2024年11月1日

「明らかになった秘密」
とでも訳しますか…
直訳ですと、「百の秘密が一気に流れる」と言う感じなんですが(^_^;)

ドラマだと5話 後宮の手段 辺りです。
分かる方は何の話か、もう分かりますね!

前章おわり、蒙挚が帰ったあと、
梅長蘇が滞在する、
寧国府内の「雪廬」(せつろ)に
莅陽長公主が1人で訪れます。
原作の莅陽長公主、なかなかお姫様気質。
梅長蘇に「外は風が吹いて来たわ。先生はお体が悪いとか。部屋に入って話しましょう」
って、まだたいした挨拶もしてないのに
有無を言わさず部屋に入ります(笑
立場的に断れないでしょ!
侍女も連れて来ていないため、
彼女が脱いだ外套(マント)を梅長蘇が
受け取り、衣桁(いこう)に掛けます。

莅陽長公主は出されたお茶を持ち、
手を温めながらやっと切り出します
「こんな夜遅く訪ねて本当に申し訳ありません。
もし早く来てしまったら、恐らく…」
梅長蘇は察して、
「早くここにいらしてしまったら、
景睿がまだ居るとご心配されたのですね?
何かこの蘇に単独で頼み事でもございますか?」
※頼み事=「吩咐」と言っています。
この訳が合っているか分かりません(^_^;)
◎◎◎◎
莅陽長公主は顔を挙げて彼を見た。
この蘇哲は平民で、
皇帝の妹とは階級に雲泥の差があると言うのに、
この「吩咐」二文字は謙譲語ではない。
しかし、この者を覆っている沢山の光、
人の目を惹きつける輝き。
一時的に彼の身分を判断させにくくしている。
◎◎◎◎
なかなかの褒めっぷり。
他にも、
◎◎◎◎
莅陽長公主と言えども、普通の平民と見なす事は出来ない。
◎◎◎◎
ともあります。
皆んなから一目置かれる梅長蘇!
素敵…

なかなか切り出さない莅陽長公主に、
梅長蘇はこう伝えます。
◎◎◎◎
「例えどんなお話しでも、
こうしておいで頂いたからには、
全てお話し頂くしかありません。
どうか疑念はお納め下さい」
「この蘇の能力の範囲内であれば、
ご命令は必ずお受け致します。
もし能力の範囲外でありましたら、
口も挟まず、公にすることもございません。
どうかご安心下さい」

莅陽長公主は決意を固めて、
梅長蘇にこう伝えます。
「蘇先生、どうか霓凰を助けて下さい」
ここで、莅陽長公主の過去が
郡主の危機を心配する過程で
その一端が現れて来ます。
「霓凰は確かに強いわ。 
その強さ故に彼女を守る必要が無いと
お思いでしょう。
…蘇先生貴方はお分かりにならないのね。
強い女性でもやはり女性なのよ。
ある事について、男性は気にしないわ。
でも女性にとって、
衝撃を受け、心を打ち砕かれるのに充分なの。
もし霓凰に意中の人が居たとしたら、
その破壊力はさらに増すのよ。
彼女を誰に嫁がせるか、
将来どんな生活を送るのか、
全てどうでも良くなってしまうほどに…」
◎◎◎◎
※莅陽長公主も、どうでもよくなっちゃった
って事よね…可哀想…( ;  ; )
でも未婚の皇族がね、人質と…
当時の皇后もそりゃ醜聞は隠したいだろうけど、やり方がね…

莅陽長公主は、
今いる候補者の中で、
皇帝が郡主の相手として
満足しそうな人を挙げます。
太尉の息子  司馬雷(皇太子側)
忠䔥侯の息子 廖廷傑(誉王側)

梅長蘇がこの2人は10人になっても
郡主に敵わないと言うと、
莅陽長公主は、冷笑して言います。
「後宮は手段を選ばない所なのよ。
昔の事を知っている人は、
かつて当時の太后が取った方法を
模倣しようとするのを避けられないのよ」
「後宮には''情丝绕‘’と呼ばれる酒があり、
一杯飲むだけで人の気持ちを
昂らせる効果があるの。
もし女性が飲んだら、
近くにいる男性を
自分が1番慕っている相手と
思い込んでしまうの。
効果が高いので、
自らそれを求めてしまう。
彼女はその酒の存在を知らないから、
事が終わって意識が戻った時、
自分の意思の弱さで
酔って徳を失ってしまったと感じるはず。
その上自分から求めたが為に、
相手の男性に責任を問うことも出来ない。
恥辱的な絶望感の中、
生きる事より死ぬ事の方が
容易いと思うでしょう。
この艱難辛苦、ただあるのは死のみ。
死ぬその時、安らかに死ぬ事は出来ず、
心に隠した沢山の言いたいけれど
言えなかった言葉、
今後口から発せされる事は無くなる。
そんな茫然自失な時、
もし普段から信用している人物から
説き伏せられたら、
どこにも抵抗する力が残っていないのよ。
ただ操られるがままに…」
※ここまで語った莅陽長公主ですが、
自分のことではなく、姉妹に起こった事だと言います。
想い人は南楚の人質とも。
いや、そりゃ嘘とバレるやろー。
でも、梅長蘇は心得てるので
当然そんな野暮な指摘はしません(笑
しかも、その事はとっくに知ってますからね!

ここで、この陰謀を誰から得たか梅長蘇は聞きます。
莅陽長公主は謝弼から聞いたと答えます。
これが後々効いてくるのです…^^;

莅陽長公主が帰ったあと、
梅長蘇は
誉王府にいる、皇太子の間諜は一体誰なのか?
を自問します。

さて、百里奇との対戦当日。
機を見て梅長蘇は霓凰に誉王と皇后に注意すること、
出された物は安易に口にしない事を伝えます。

ドラマより呆気なく百里奇は
3人の子供達に負けてしまいます。
1ページ分くらい笑
皇帝は景寧公主が子供たちを気に入ったなら、
自分の宮殿に連れて帰るように言い出したので、
梅長蘇と靖王は慌てますが、
景睿のナイスアシスト(宮城内では武器を持って戦えない、護衛として意味がない)と。
景寧公主もそれに賛同し、
元々の約束を守るように皇帝に頼んだので
3人は恩赦を下され、無事に解放される事になりました。

宮殿を離れる時、霓凰は梅長蘇へこっそり
皇后から招待を受けたことを伝えます。
郡主の身を案じるも、一言だけしか告げる事が出来ません。
「郡主…どうか気をつけて」

郡主の身を案じるあまり、体調を崩す梅長蘇。
蒙挚が脈を取ると同時に気を巡らせ、安定させます。
※蒙大哥、すごいこと出来るね??
その時、
景睿と豫津か今日の打球は取りやめにすると話し、
廖廷傑が2人と打球をする予定だった事を知ります。
ここで違和感を感じた梅長蘇は、再度名前を確認します。
例の2人のうちの、誉王側の廖廷傑で間違いありません。
それに気が付いた梅長蘇は己の失態に戦慄します。
ここで莅陽長公主が謝弼から聞いたと言うのは嘘で、
謝玉から得た情報だと確信します。
◎◎◎◎
謝玉は皇太子側の人間だった。
己は中立とみせかけ、
自分の息子の謝弼さえ内偵として利用し、
聞き出した誉王側の情報を皇太子に流していた。
誉王が勝っても、皇太子が勝っても謝家に利する。
本当の危険は正陽宮の皇后ではなく、
昭仁宮にいる越貴妃だった。
時間を考えると、
まだ最悪な事態は起きていないはず、
まだ間に合う。
◎◎◎◎

梅長蘇は靖王に頼む。
後宮に入り、霓凰が昭仁宮に入った情報を得たら、
何の代償も顧みず、すぐに彼女を探し出すように。
「霓凰郡主に危険が迫っています。詳細は後日詳し話しますので、
今すぐに行って下さい!早く!」
その切羽詰まった様子に、靖王もよく理解出来ないまま、
飛ぶように去って行った。
景寧公主には「景寧公主、お願いいたします。
どうか太皇太后を昭仁宮までお連れ下さるよう、お取り計らい下さい。
霓凰を救うためです。事は一刻を争います。」
「霓凰郡主に少しでも姉妹の情がおありでしたら、
この時、どうかお力添えお願い致します」とお願いし、
これを聞いた景寧公主は驚いて細かいこと考えずすぐに行動を起こしました。
※景寧公主、本当に良い子…!!
梅長蘇、今度は蒙挚に昭仁宮を取り囲んで、
司馬雷が出て来たら捕縛するように頼みます。
この様子を見ていた景睿と豫津は、
ただ呆然と梅長蘇を見つめるしかありません。
梅長蘇は目を閉じ、とても疲れた様子で
口からは重く長いため息が溢れ出ました。
そしてぶつぶつと独り言を…
「全て自分のせいだ。…間違っていた…
ただまだ希望はある…
最悪の事態には至ってないはずだ、
まだ…」
※あと、景寧高公主に頼む時、
最初に霓凰呼びしてるから(^^;)鋭い人にはバレるで??


楽しくて沢山書いてしまった(^_^;)
弱々しい、でも霓凰の為に体調を崩すほど
心配する梅長蘇。
頼もしいし、霓凰のこと大切に思ってるんだなぁ、と感激。
自分の間違いに気がつくも臨機応変に対応するところなんて最高!
そして、次章では靖王が大活躍ですねー!



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ばなな
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