琅琊榜 第五章 迷离往事
2024年10月30日~31日
題名は「ぼんやりとした過去」とでも訳しましょうか・・・
さて、久しぶりに靖王と対面した梅長蘇(林殊)。
体調が悪化し、景睿は医者を呼び診てもらいます。
医者が言うには、「しっかり休みなさい。あまり興奮しないように。」
※ほうほう・・・!
◎その後の梅長蘇の様子◎
梅長蘇は早めに休むと言って、医者と一緒に景睿も下がらせる。
寝るかと言えばそうではなく、窓を開けて傍らに座り、
天空に懸かる弦月を仰ぎ見ながら物思いに耽っているようだ。
飛流がやってきて、梅長蘇のそばの敷物の上に座り、
彼の膝に頭を乗せてゆらゆらと揺らす。
梅長蘇は膝の上の飛流の黒い頭を見下ろして、
手を伸ばし軽く撫でながら、
そっと言う。
「飛流どうした?寂しくなった?」
飛流は顔を上げ、透き通った瞳で彼を見て行った。
「悲しまないで!」
※不要伤心!と言っています。翻訳しにくいーー( ノД`)シ
その一瞬、梅長蘇は自分の心が突然揺らぐのを感じた。
しっかりと気を保つことが出来ず、
ふわふわと明滅するような気持が胸に沸き、
行動と表情を制御するのが精一杯だった。
悲しまない、それは実はとても簡単な事だ。
ただ、山があり水があり楽のある場所を探し、
隠遁して休養し、
2・3人の友を得てそこに留まれば、
心になんのわだかまりも無く、
陰謀も反逆も存在しない。
纏わりついている病も完治することだろう。
他人に期待を掛けられても背くことも無い。
※または(他人に好意を向けられても無に帰すことはない)
それは体と心にとって、どんなに楽なことだろう?
ただ残念ながら、これはただの贅沢な望みで、
己の背負っている物は、
どんなに重くとも、
どんなに苦痛でも、
歯を食いしばり最後まで背負い続けなければならない。
◎◎◎◎
と、まあこんな感じです。
ドラマでもそうですが、
陰謀策略を巡らせるのは、
祁王と赤焔軍を陥れた仇敵を討ちながら、
当時の皇帝の判断を撤回させ、
彼らの名誉回復を行うためですが、
本人が一番傷ついているんですよね・・・(´;ω;`)ウッ…
その過程で信頼してくれている人、
好意を向けてくれる人、
を結果的に利用したり裏切ることを
しなければならないですもんね・・・。
ここを読んで本当に切なくなりました。
ドラマでも描いていますが、
小説ならではの描写だと思いました。
ここで蒙大哥が訪れます。
第三章で言っていた二人のうち、
一人の名前が判明します。
それは・・・衛崢です!
なんと、あの会場に梅長蘇を心配した衛崢が
来ていたのです。
※えー??大丈夫なん??
梅長蘇はまだ金陵に留まっていると言う衛崢を
なんとか帰そうと蒙大哥に頼みます。
そして、祁王の忘れ形見、庭生の話もします。
必ず彼を助け出すと言って。
でもね。肝心なあと一人の名前は出てきませんでした!(´;ω;`)
ちなみに、読み終わった上册ではずっと出てきません。
きっと中盤から後半に掛けて判明するのかな?
私が読み落としてる可能性もありますTT
郡主の婿取り試合に参加している景睿と豫津は、
北燕の百里奇の話を梅長蘇に告げます。
※この辺りで、飛流は豫津が藺晨に似ていて好きじゃないと言います。
似てないけど・・・飛流には似てるように見えるのね
いよいよ、梅長蘇の庭生奪還?計画が始動しますね!
このあと、景睿についての描写があるので、
そこを訳してこの章を終わりにしたいと思います。
◎◎◎◎
豫津「分からせないといけないな。
景睿は真面目過ぎるんだ、これは良くない。
僕から学んだ方がいいね。
もっと自由気ままに、
でも分かってなきゃならない事は
曖昧にしちゃいけない」
梅長蘇は目の色を突然深遠とさせ、
ため息をつき軽い声で
「確かに、豫津は正直で飾り気がなく、洒脱。
景睿も君と同じだったら良かったのに・・・」
蕭景睿はあっちを見て、こっちを見て、
思わず手を二人の間に伸ばして、
不満を口にする。
「まて、まて!何を言ってるんだ?
僕は馬鹿じゃないぞ。
確かに僕は少し天真爛漫な所があるけど、
思慮分別がない人間には至ってないと思うよ?」
梅長蘇は淡々と言う。
「もちろん、君はとても良い人だ。
私もずっと一緒にこうしていたいと思っている。
でも景睿は感情を重視し過ぎているよ。
将来その為に疲弊する事もあるんじゃないかな。
私たちはただ少し心配しているだけだよ。」
景睿は彼の好意を知り、
心にぐっと熱いものがこみ上げてきた。
「蘇兄安心して。
人生での巡りあわせに試練は欠かせないでしょう?
自分が弱くとも、何か事に遭った時、すぐに倒れる事は出来ない。
でないと家族や友人を心配させてしまう事になる・・・」
◎◎◎◎
これも、将来への布石と言うか・・・
最後の一言も景睿の真面目さを表しているかな、と。
これから彼に降りかかる試練を考えると、
本当に胸が痛くなります。
彼のせいでは無いんですけどね(^^;)
そもそも莅陽長公主に宿った時から、
波乱の人生が待っている訳ですから・・・