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琅琊榜 第十九章 各显神通

「才気煥発」(さいきかんぱつ)
※優れた才能が現れること
原文の題名は、個人の持つ才能を比喩する言葉だそうです。
そこで、このように訳してみましたが、
どうなんでしょうか・・・(^^;)

ドラマですと、10話 次の標的 辺りです。

冬至後、年末も近づき、街も活気づいて華やかなになる頃、
京城の雰囲気は皇帝の下した宣旨により、騒然となっていました。
慶国公の事案(土地略奪事案)は靖王が中心となり、
三司が合同で審議を行う事になったためです。
宣旨の二日後、蕭景琰は三司の官員を発表します。
審議が開始して10日後、各地の土地略奪事案が
飛ぶように次々と京城へ舞い込んできます。
そして、それぞれ状況に応じて対処して行きました。
皇帝の支持があり、誉王も靖王に協力した上に、
助力があったため、靖王は手際よく徹底的に処理し、
人々の称賛を得ました。
皇帝に謁見し、報告書を渡した靖王。
報告書を見た皇帝は、誰が書いたか問います。
刑部の蔡荃と答えます。
 ※ドラマと同じですね。

誉王が手助けしたので、梁帝は誉王に褒美を与えます。
誉王は口を出さないでいただけで、褒美をもらえ、
苦労した靖王が褒美を与えられなかったのを見て、
三司の官員たちは心の中で怒りを覚えました。
が、そんなことはいつもの事なので、靖王は全く気にしていません。
ただ、静かに闘志を燃やしただけでした。
 ※梁帝・・・(^^;)いいぞ、靖王!

御前を辞去した後、誉王は靖王にもらった褒美を分けようといいますが、
靖王は断ります。
誉王は年明け5日に祝宴を開くので靖王を招待します。
靖王は断らなかったので、誉王は心の中で喜びました。
皇太子はせっかく苦労して慶国公を追い落としたのに、
そこへ靖王が現れたので面白くありません。
謝玉も朝議中に誉王に何回か面子を潰され、相当腹が立っていました。

その他の2事案もそれぞれ刑部により処理されました。
蘭園事案で楼之敬は停職のうえ、牢へ収監、皇帝の恩赦を待つことに。

しかし何文新殺人事案は状況は明白なのに、
すぐに審議入りせず、文遠伯が催促しますが、
刑部尚書の斉敏はあれこれ理由をつけては審議入りしません。
誉王は安心して気もそぞろになりますが、秦般若だけは冷静でした。

螺市の三大妓院は、妙音坊、楊柳心、紅袖招。
妙音坊は音楽、楊柳心は踊り、紅袖招は美人が
売りでした。
紅袖招の女性たちは美しく、優しく、愛想が良いそうです。
紅袖招の経営者である秦般若は、歌妓でも楽籍でもありません。
ただの経営者でした。
それは集まってくる客から情報を得るのが目的だったからです。
その日手に入れた情報には、
紀王が何文新の殺害現場に居合わせたということでした。
誉王は気楽に考えていましたが、
紀王が目撃者だとこの事案への手出しは出来なくなります。
そこで、斉敏は紀王へ探りを入れるため
紀王の滞在する温泉へ向かいますが、
豫津達と合流し、別院に居たため会えませんでした。
紀王はその時、豫津に殺人事件を目撃したと明かします。

紀王が目撃していた事が発覚したため、
その後の審議はすぐに結審し、
何文新は斬首刑に処される事に。
何敬中は寝込んでしまいます。
 ※全く、調子のいい・・・

この頃、年末を迎え、一年の業績を基に、
各官の昇級と賞罰が決まる頃でした。
その為、各地の官吏は年末の挨拶に乗じて京城へ
続々と贈り物を送って来ます。

皇太子が戸部から裏金を受けっ取っていたように、
誉王も自身が持つ吏部の人事権が最大の収入源になっており、
何敬中が病に倒れたため、その収入が滞っていました。
そこで、何敬中に見舞いに訪れると、彼はたちまち元気になったのです。
周囲の人間には何が起こったのか分からないほどでした。

この時皇太子は、礼部に持ち上がった難問で他の事に気を配る余裕はありません。
それは、大晦日の大礼の件でした。
謝玉が、大礼の時に皇太子の母、
越氏がいないのはおかしいと言い出したのです。
皇太子が大祭の中で酒を撒いた後、
両親の服の裾に触れ、孝行の意を示しますが、
越氏は降格されたため、皇后同じ場所に一緒に立つことが出来ません。
皇太子に、皇帝へ謝り、越氏を再度昇級するように進言します。
泣いて訴えられた梁帝は困り果て、礼部尚書の陳元誠を呼び、
確認します。
陳元誠は越氏が降格された本当の理由を知らなかったので、
復位を進言しました。
しかし梁帝は霓凰郡主への打撃は大きく、その為雲南府の将軍たちにも
悪い印象を与えてしまったので難しいと言います。
ところが、謝玉が弁を弄し、越氏の復位を認めさせてしまいます。
  要約:霓凰郡主は家臣でしかなく、一時的な恨みを抱いただけ。
  越氏はすでに降格となり、皇太子も謹慎処分を受けているので、
  彼女も許すのではないか、と。
  おおみそかの大礼は重要な祭礼なので、
  つつがなく済ませるため、
  国家と国民の安寧のためにも、
  皇太子の生母である越氏へ恩赦を出すべきだと。
  穆王府には死者を遣わして、二言三言説明すれば十分だと。
  彼女が思い上がらないようにすこし圧力をかけるべきだと。
  霓凰はそんな人物では無いと皇帝は否定しますが、
  謝玉は彼女はそうかもしれないが、
  赤焰軍の事を思い出せば、
  早めに制御するに越したことはないと進言する。

皇太子は自分が穆王府へ謝罪に赴くと言いましたが、
皇帝は皇太子のすることではない、
東宮儲君(ちょくん:尊い立場と言う意味)なのだから、
使者に行かせろと言いました。
皇帝は疲れたので椅子に横になります。
皇太子は枕を渡し、寒いので掛け布団を掛けました。

その後辞去した皇太子は、
内宮にむけて皇太子が乗る事を許されている
四輪車に乗り込み、
入口の布を閉めた後に心のなかで叫びます。

◎◎◎◎
儲君?私は儲君か?
父皇よ、本当に私を儲君だと言うのなら
なぜ誉王をあんなに寵愛するのだ?
将来彼を私の敵へと育てたいのか?
◎◎◎◎

  ※儲君(ちょくん)は中国語だと、
  尊い立場につける敬称のようですが、
  日本語だと東宮を指すそうです。
  ちょくん の他に、もうけのきみ とも言うそうです。

うーん、なんだか皇太子も鬱屈としていますよね(^^;)
結局、誰も信じられない皇帝が
どんどん親子関係を破綻させて行っているような気がします。
梅長蘇も靖王も景睿も豫津も出てこないと、
こんなに短い(笑
おおみそかの事件が絡んでいなければ、
きっともっと短かったと思われます・・・(;^_^A

秦般若は褒美を取らせたい誉王に、
女に生まれたために、入閣出来ないので、
特に褒美はいりませんと。
誉王は望めば女丞相として採用すると言います。
それには般若は微笑んで答えませんでした。

この話の時、、誉王が秦般若の腕をさりげなく掴んだりしますが、
般若はさっと手をとり、拒絶を示しつつ、
誉王の掌を指で撫でると言う、高等技を披露しています。
これは誉王、手のひらで転がされちゃうね⁈







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ばなな
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