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琅琊榜 第四章 麒麟之才

2024年10月30日

これは訳さなくても分かるお馴染みのワードですね。
今回は、皇太子と誉王の他に、あの二人が登場しますが、
登場の仕方が全然違います・・・(^^;)

ドラマの
2話 太皇太后
3話 両家の息子
4話 主を選ぶ
の一部に当たりますかねぇ。    

前回の太皇太后のお召しのあと、霓凰郡主と散歩して話をし、
それから寧国府の席に戻った梅長蘇。

郡主と何を話していたのか気になる景睿と豫津。
「郡主は顔が麒麟に似てると褒めてくれた」と意味ありげな微笑みを見せる。
※面白い。

そこへ、皇太子と誉王がやってくる。
原作の皇太子と誉王の描写。
二人とも背がすらっと高く、しなやかで健やかな体つき、
目はくぼみ、唇は薄い。

皇太子・・・35歳。口の周りに深いほうれい線がある。少し辛気臭い。
誉王・・・32歳。目と眉の間が少し広く、にこやかに笑っている。
この後のやり取りはドラマと同じ感じです。
※それにしても、皇太子の描写が容赦ない(^^;)
皇太子は勉強も好きじゃないらしい。

ここで、二人が去った後に梅長蘇は咳をして、
二人が衣服に纏わせている「龍涎香」(皇帝からの褒美)
の匂いがきついと言います。
梅長蘇はこの情報が謝弼から誉王に伝わり、
次回会った時に皇太子がこの香りを使っていなかったら、
誉王府に皇太子の密偵がいる証拠だろうと考えます。
※さすが!

疲れた梅長蘇と景睿は先に寧国府へ帰ることに。
帰路で吏部尚書・何敬中の息子、何文新が一人の男の子を罵りながら蹴る場面に出会います。
※何文新、お前ここでもか・・・?
景睿はすぐに止めにはいります。
何文新は景睿の顔を見たらサッサと逃げてしまいます。
※良家の男子がすることじゃないらしいですよ?
梅長蘇は馬車の中にその子を乗せて、体を調べると肋骨が折れてました。
体には古傷も多く、情に厚い景睿はどこの屋敷で働いているか聞き出そうとしますが、その子は絶対に言いません。
ただ、早く帰らないと叱られる、と。
景睿が本も沢山あるし、屋敷まで送ると言っても
自分一人で持てるし帰れると聞きません。

さて、ここまで読んでこの少年が誰か分かりましたか?

梅長蘇は彼が今年11歳であること、
名前が「庭生」であること、
姓は無いこと、
を聞き出します。
梅長蘇は彼の顔つきが幼いけれども、利発そうで、
従順で反抗的な態度などは見られないものの、
根からの召使の気質は感じられず、
気骨と粘り強さをがあると見ました。

庭生は何度も拒否しますが、
二人は寧国府へ連れて行き、医者を呼び診てもらいます。
診察後、食事も済ませ、寝るように言うけれど寝ない
庭生と会話する梅長蘇。
ドラマにある通り、
先生はいるか、
字はだれから習ったか、
この本はまだ難しいから、こちらの本から読みなさい
などアドバイスも。

そうこうしているうちに、外が急に騒がしくなります。
飛流が入って来た誰かを阻止しようと戦っています。
景睿が慌てて外へ出て行くと、そこには・・・
慌てて飛流を止めますが、梅長蘇が命令しない事には止まりません。
梅長蘇が庭生を見ると、緊張した様子。
何かを察した彼は飛流にその人物を入れる様に言います。

現れた人物は・・・靖王!
庭生を迎えに来たのでした。
※この時、靖王が来たので、読んでいた私は混乱しました。
庭生の様子から、きっと主人が迎えに来たと思い込んでいて、
え?なんで靖王が??主人?と思ったら、よく考えたら
掖幽庭は宮中にあるからか・・・。と。
焦った、変な想像をしてしまった(;^_^A

なんでも、今回は小太監と一緒に宮中から買い物に出たらしいけど、何文新が怒り出した時に
小太監は先に逃げ出したらしい・・・!

靖王・・・正妻は数年前に亡くなり、2人の側室が居るのみ。
景睿はもしかして、靖王の隠し子ではないかと一瞬疑う。
が、自分が想像したことがあまりにも突拍子もないので思わず笑ってしまう。

急いで掖幽庭へ戻ろうとする靖王に対し、
梅長蘇は庭生に勉強をしたいか尋ね、
機会をみて掖幽庭から庭生を開放することを約束する。

謝玉が帰宅したことを知ると、
景睿は急いで挨拶に向かう。
梅長蘇は飛流へ外に行くよう命じ、
庭生は中庭の隅で本を読むように伝える。

二人きりになり、冷たい空気の流れる中、
いよいよあのシーンが・・・!
まさかこの流れで。

景睿は庭生の母が気になったようだが、
梅長蘇は彼の父親が気になると靖王に伝える。
それを聞いた靖王は全身が震え、
頬の筋肉の制御が出来なくなりピクピクと動き、
両手を強く握りしめた。
それは突発的な行動を起こさないように自制しているようだった。
梅長蘇はそれを見て見ぬふりをして言う。
「庭生は11才、生まれは掖幽庭、誰が残した子供か・・・
逆算するとあの人物しかあり得ない・・・
貴方は常に彼の側にいて、仲が良かった・・・」
靖王「どうしてそれを知っている?お前は何者なんだ?」
梅長蘇「皇太子と誉王は私の友達ではありませんよ、
ただ私を自陣に引入れたいだけ。
殿下は琅琊閣が私をどのように評価しているかご存じですか?
`麒麟の才子、之を得れば天下を得る‘
もし各皇子の身に起こった事すら知らないようでは、
麒麟の才子と呼ばれる事などないでしょう」
靖王「では、その方面の秘密や情報をわざわざ集めたのは、
その後の自分を高く買ってもらう為だと?」
梅長蘇「そうです」
「麒麟の才子になって悪いですか?丁重に扱われ、
実績を重ねれば、いつか廟を建ててもらえるかもしれません。
世に名を残すことも出来ましょう。」
靖王の目の色は幽遠で、語気は冷たく言う
「では、先生は皇太子を選びますか?それとも誉王を選ぶのですか?」
梅長蘇は少し顔を上げて、視線はまばらに伸びる枝を通り越し、
藍が滲む空を長い時間凝視したのち、やっとゆっくりと振り返り視線を靖王へ向けて
「貴方を選びます、靖王殿下」
「わたしを?」靖王は仰天し大笑い。しかし、目には少し悲しみの色が浮かんでいる
「全く見る目が無いようだ。私の母はただの次賓で、とくに身分の高い親戚もおらず、31歳にして親王にも封ぜられず、軍隊の粗野な者としか付き合いがない。朝廷内の三省六部に人脈もない。私を選んで何が出来る?」
「貴方の条件は確かに良くない」梅長蘇は淡々と述べる「ですが悲しい事に他の良い選択肢がないのですよ」
靖王「それはどう意味だ?皇太子と誉王は実力も十分だ。どちらが皇帝になろうとも不思議ではない・・・」
「まさにその通りです。どちらが皇帝になろうと不思議ではない。ですから私はあの二人を選ばない。自分の実力だけで、誰も思いもよらない人物を玉座に就かせたとなれば、麒麟の才子の実力を示せると言うものです。違いますか?」
靖王はじっと梅長蘇を見つめ、この者が冗談を言っているのか、本気で言っているのか、見極めかねていた。
「靖王、本当の事を言って下さい」梅長蘇は泰然と振り返り彼の視線に合わせ、表情はまるでまさに堕落へ引き込む悪魔のよう
「まさか、全く皇帝になろうと思ったことが無い、と言う訳ではありませんよね?」
蕭景琰は驚き、暗に歯を食いしばった。皇子として、皇位をこれっぽちも望んではいないと言うのは、それは嘘になる。
しかしそれを言おうとするも、皇位を奪取することが人生の最大の目標と言う訳ではない。それは本当だ。
ただ、本当に皇太子と誉王の皇位への道を断ち切る事ができるのであれば、それは何を犠牲にしても代えがたい願いだ。


と、まぁこんな感じです。
訳し始めたら止まらなくなってしまった。
もう少し続くのですが、ここまで。
ちなみに、梅長蘇は長椅子に寄りかかったまま話しています(笑
直前に吐血したので、靖王もそれは承諾していると思います。
しかも最後の方、疲れて挨拶もせず眠ってしまいます。
でも、靖王は全然気にせず、庭生と一緒に帰ります。
ちゃんと彼の本も持ってあげて。
次の章で、靖王と再会した後の梅長蘇が描かれます。

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ばなな
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