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「さみしいから、社会貢献って間違っていますか?」と聞かれたとき
過干渉な親とのかかわりが解決して心に余裕が出てくると、心にぽっかり穴が空いたような感覚になる・・・、
そんな経験をすることはありませんか?
長年の悩みがなくなるというのはうれしいこと。
でも、これまで思考の大部分を占めていたのは古くからあった親子関係の悩み。
亡くなったり、うまく距離が保て、これまでの大きな部分が縮小されたら、次に来るのは虚無感、孤独感。
そんな次のステージに向けた悩みを抱えて再びカウンセリングに訪れる方は結構いらっしゃるものです。
人生の節目に、どう生きていきたいかを落とし込むためにカウンセリングを利用するというのは、実は”生きやすさ”への早道だとつくづく思います。
そこで、クライアントからこんな質問がありました。
「社会貢献したいと思っているんです。でも、よくよく考えたら自分がさみしいからだと気づいたんです。さみしいから社会貢献するって間違っていますか?」
そういう時にわたしは災害カウンセリングの現場を思い起こすようにしています。
災害カウンセリングは通常のカウンセリング現場の常識は全く通用しないといっても過言ではないと思います。
被災状況などで、求められることは違います。
だから、日々どんなことが求められるか情報を取り入れておくことは必須です。
さらに、基本的に現地には自分の食べる物や飲むものは必ず持ち込むこと。
現地に負担をかけるような真似は絶対あってはならないのです。
そして、自己満足で行くという心構えでいること。
現地の方たちは日々を過ごすだけでも精一杯。
それなのに「ありがとう」と言ってもらえることを期待するのは間違いです。
もちろん、元気づけようとすることもNG。
災害の多かった平成時代には天皇陛下ご夫妻が普段着で避難所に駆けつけてスリッパもはかずにひざまずいてお話をお聴きしていた姿は印象的でした。国民を大切に思っておられる様子がとても伝わり、「寄り添うってこういうこと」と学ぶことの多かったのを今でも覚えています。
それを踏まえたうえで、
「さみしいから社会貢献ってどうなんでしょうか?」
と聞かれたときには、正直答えに迷いました。
確かに、褒め言葉が欲しくてボランティア活動をする、というのは動機としてどうなんだろう?と思う方もいらっしゃるでしょう。
本来は何も見返りを期待せずに行うのがボランティアだと。
確かに、自己満足で行うのがボランティア。でも、そこでやりがいを見出したり、居場所を見出して羽ばたいていく人たちはこれまで大勢いたはず。
それを考えると、褒められたくてやること自体がおかしいとか、悪いのではなく、褒められなかったことに対する反応がどうか?だと思ったのです。
お話を伺っていてその方の抱えていた寂しさは一人の人として自然な孤独感だとわかりました。
なぜなら、人生観を語りあう仲間が欲しいとおっしゃっていたからで、褒められたい気持ちを満たしたいというものではなかったからです。
だから「健全な孤独感を健全な仕方で使うのであれば何の問題もないのではないでしょうか?」とお伝えしました。
孤独感は大きなパワーを持つ感情だと思います。
制御できなければ自分や他人を文字通り傷つけてしまうほど、人を駆り立てます。
だからこそ、健全な仕方でパワーを使ってほしいと思います。
その健全な孤独感の使い方の一つが”社会貢献”だと思います。
災害カウンセリングと同様に、
・自己満足をする
・誰かの承認を強く求めない
ーの基本姿勢があれば間違っていないと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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